四時半まで寝られなくてごろごろしている。携帯の液晶が眩しい。そっとベッドをぬけるとサララが短く泣いて顔を上げた。
誰も居ないリビングで小さく照明を落としてパソコンを立ち上げる。低い音がして世界に繋がる窓が開く。
たまにある、何をしても眠れないとき。体が疲れているのに眠りがすとんと降りてこなくて何度も寝返りをうってしまう。夜はどこまでも深くそっぽを向き、朝はいつまでたってもやってこない。
わかってる。私は今、とても怒っているのだ。
昼間に強いストレスを感じたり、感じても言えず我慢したり、過去のことで未だに持っている静かな怒りが私を眠らせないようにする。
言えばよかったのに。でも言ったら嫌な思いをさせてしまう。自分のことで好きな人が傷つくのが耐えられなかったのだ。
書けばすっきりするかも、とブログを開いて・・・・と一連の動作をしたらパソコンがなぜか開かない。小さく舌打ちをした。こんなとき、どうしたらいいのかわからず途方にくれてしまう。さらに文字が打てない。キーボードが完全に死んでいて、諦めて世界への窓を閉じた。
もういいや、パソコンはあきらめよう。背の高い冷蔵庫の前でしばし考えてから先日購入したヨーグルトリキュールを取り出した。軽く振ってグラスに半分ほどいれる。滅多に飲まないけどこれで眠りがやってくるなら少しでも飲もう。私はテレビをつけて少しづつ飲んだ。全部飲み終わるころには番組も終わりに近づいていて、体が眠さを抱いて重くなったのを感じた。
朝、サララのひげで起こされる。まもなく娘がドアをあけた。
今日は遠足らしい。おかずをつくらなくていいのでごはんをたくさん炊いておいた。
おかずは遠足先でみんなで作るらしい。デザートにナイヤガラ葡萄をと洗った。
もう一度電源を入れなおしたらやっと記事が書けるようになったので昨日の原因がわからなくてもよしとしよう。朝ごはんを作って、ばたばたわいわいしながら娘たちが出て行ったので、背中を見てから玄関を閉めた。
もうちょっとねよう。今度はお酒を入れるわけにはいかない。私はなるべく怒ることを考えないように頭まで布団を引っ張り上げた。