先日、学生のころの友達とメールでバレンタインの話題になり、「そういえば一緒にかおの一人暮らしのマンションのベランダでチョコレート冷やしたね」と懐かしく思い出した。
そのころ私はヒデさんに夢中で、会えばいつも尻尾振っていたので好意を寄せているのがバレバレで、毎日新宿へバイトにいくのが楽しみだった。
手作りお菓子が得意な友達と、いつも一緒に帰っていた友達と四人でワイワイ深夜までチョコトリュフを作った。
「キモチが伝わるといいね」
「明日、渡すんでしょう?」
ドキドキしながらバイトに行って、終わってから一人になっているのを見計らって渡した。
心臓が口から出るかと思うくらい緊張した。
ヒデさんは「ありがと~!」とにっこりしてくれて、その場で内股になりながら帰宅し、次の日
友達が「どうだった?」「渡せた?」
「なんとか渡せた。死ぬかと思った」
「昨日より、今日のほうが緊張しない?」
あのときの仲間と大きなレッスン室の匂い、友達の笑顔、はじめるぞ~という先生のよく通る声。
懐かしくてめまいがした。
バレンタインが来るたび、あのとき勇気を出して気持ちを伝えてよかったと思っている。
大人になると素直になることって難しい。
好きなのにそっけなくしたり。プライドが邪魔をしたり。
結婚しても相手に一生懸命でいたい。
今年も、来年もずっとずっと大好きだよって言い続けられたらいいなと思う。