~Our Story~ 壱



 ある村の端にある丘に、1人の少女が立っている。少女は、肘辺りまである長い髪を風に揺らせ、海を思い出させるその瞳はぼんやりと遠くを見ていた。少女の名前はユーナ。その少女に短い髪の少女が近づいてくる。

「おーい!何してるの?」

 よく通る声に、丘に立っているユーナは振り向いて「丘の上にいるの」と、誰から見ても分かることを言い退ける。

「ソラもきたら?」

 ソラと呼ばれた少女は、「今行く」と答え丘に登る。

 丘の上は風邪が少し強く、暑くなってきた今頃にはちょうど良かった。ソラが素直の感想を言うが、ユーナの疑問で流されてしまった。

「何の用?」

「えーと、南の洞窟行こうと思って!」

 ソラが言えば、ユーナは明らかに嫌そうに顔を歪めた。

「何で?この前森に行ったけど何もなくて結局無駄足になったの、もう忘れたの?」

 ユーナの言葉にはかなりの棘があり、ソラはいい訳をするように頬を膨らませる。

 ユーナの言う通り、前にもソラの我儘で森にへ行ったのだ。何かがありそうと言うソラの我儘で。しかし、結果は言わずとも分かるであろうが、無駄足。面白いと思える物は何一つなかった。

「どうせまた無駄足になる」

「え~!いいじゃん!行こうよ!」

 説得力の欠片も見えないその発言に、ユーナは溜息をついて「・・・なら少しだけ」と諦め、足を森へと進めた。


 実は、ソラが洞窟へ行こうと言い出したのは訳があったらしい。森へと歩いている間にソラがユーナに興奮気味に話していた。

「狩りをしていた人がね、鹿なんかを追いかけて行ったらね、その鹿が洞窟に入ったんだって」

 

 狩人は、しめたと思って出てきた所を打とうと外で待ったいらしいんだけど、なんと洞窟が急にピカァッと光ったんだって!


「・・・・・・・・・・・・」

明らかに不審な目で見るのヤメテほしいな!

 ソラは、ユーナに突っ込みつつも話を続ける。



 光はすぐに消えてね、狩人が驚いて洞窟の中に入ったの。

 でも、洞窟の中に入った鹿がどこを探してもいないんだって!



「その狩人が見間違えただけなんじゃないの?」

「い~や!絶対なにかある!」

「・・・何もなかったら容赦しないから」

「(・・・・・・ひぃぃいいい!)」

 ニッコリ笑ったユーナを見て、ソラは間抜けな悲鳴をあげた。(心の中でだけど)



 洞窟には1時間程でついた。

 キョロキョロとソラが周りを見渡す。静かで何もいなさそうなのを見ると、ソラは明らかに溜息をついた。

「・・・モンスターが出てこない!体動かしたいのに~!」

「何言ってるの?モンスター倒しに来たわけじゃないんだから、出なくていいに決まってる」

 ユーナは正論をあっさりと口にする。ソラが「ケチ!」と言ったが「うるさい」の一言で黙らせた。ソラがユーナに口で勝てるはずがないのだ。

 洞窟の中は案外暗かった。奥まで進めば、光など皆無に等しかった。

 蝋燭に火を灯す。ソラは意外と準備をしていたらしい。ユーナにも蝋燭を渡し、奥へと進む。

「(本当・・・、こんな時だけ準備がいいんだから・・・)」

 ユーナがそんなことを思っていると、ソラが走り出した。でもすぐに止まる。前には壁だ。

「ここで終わり?」

 洞窟の中は声がよく響く。ユーナは思っていた以上に響いて少し驚いた。ソラは気づいていないが。

「こっちに来て!なにかあるよ!」

 叫ぶモノだから、ユーナはとっさに蝋燭を持っていない方の手で耳を塞いだ。うるさいと言いつつソラに近づく。

「なにかあるの?」

「変なの!」

「・・・『変なの』って言ってなにか分かる奴がいると思うの?」

「思わない!えっとね~、何か書いてあるの!」

 ソラが指指している物が、何せ蝋燭の小さい光しかない物だから何かまでは分かない。

 奥の地面に何か書いてあるのだけは確かだ。

「これ何だと思う~?」

 ソラが蝋燭を動かし、全体を見えるようにする。

 全体の形は、円に見える。しかしその円の中にごちゃごちゃと色々な物が書いてあるのだ。

 ソラもユーナもこんな物は見たことがない。

「・・・絵にも見えるけど」

「・・・あっ、文字書いてあるよ!?・・・これって、カンジってヤツじゃないの?」

「・・・そんな昔の言葉が?」

 確かめて見れば、確かに漢字らしき物が見えた。しかし、読めない。

「・・・ちょっと。触らない方がいい」

「へ?」

 この絵に触ろうとしているソラに気づきユーナが止めたが、気づくのが遅かった。

 熱が地面に触れた。




 刹那、地面に描かれていた絵が浮かび上がった!


「「!?」」

 急な光に目を閉じる2人。

 力が抜けていくのが分かり、バタバタ・・・ッとその場に倒れた。

「・・・・・・な、ん・・・で」

 自分ではどーすることも出来ず、意識は遠くへ飛んでしまった。











 



とゆーわけで(何がだ)


 始まりました!小説!序章なんて意味が分かりません!(殴 あ、スル―してくださいね


 更新は不明です(´_`。)時間とその気があれば更新しますΣ(゚д゚;)


 ちなみに、ファンタジー小説を目指しています( ̄▽+ ̄*)


 これからよろしくおねがいします(でいいのかな・・・?)


 コメなんて貰えれば嬉しいですо(ж>▽<)y ☆


















 ~Our Story~  序章




 満点の星空。それに一番近くだと思えるここら辺では一番高い天井に、2人の少女がいる。


「きれいだね~」


「・・・呑気だね、相変わらず」


「それを言うなら、そっちもね」


 そう言って、2人は笑いあう。

 でもやがて、何も言わないのに2人は同時に黙る。


「ここに来てから・・・、すごく時間が経ったね」


「それを今言うんだ?ずいぶんと弱気だね」


「あはは。違うよ。前のことを思い出しただけ」


「・・・後悔は?」


「ないに決まってるデショ!」


 冗談のように言う瞳には、言葉の通り後悔の念は感じない。



 これは私達が決めた結果。


 私達の物語。



「う~、さむっ。戻ろっか」


「・・・自分で此処に来たくせに」


 

 そう、私達で選んだ道だ。


 物語は始まっているけど、終わったわけでもない。まだまだ先がある・・・。


 

 少女達は、またも笑って建物の中に入ってきた。







 ――この物語は、“今”の物語より少しさかのぼった物語。