前代表者から引き継いだチーム関係の書類のなかにあった1冊のノート。

特に必要なことが書いてあるわけではなかったので、存在すら忘れていたのだが、昨日、何気なく開いてみた。

俺が入る前の知らないメンバーの名前

チーム名候補と思われるいくつかのイタリア語の単語

立ち上げに必要な金額のメモ

古い試合のフォーメーション

それらが乱雑な文字で無愛想に並べられている。

そこには断片的にではあるが、一つのチームが出来ていく過程が綴られていた。

チームは最初からそこにあるものではなくて作り上げていくもの。

どんな小さいチームでも、続けていけばちっぽけではあっても物語と歴史が出来上がっていく。

このチームがどこまで活動を続けていくかはわからないし、俺自身がいつまで旭川にいれるのかもわからない。

それでもこのチームの小さな物語がなるべく長く続いていくといい。

そう願った。