内容紹介
「なりたい自分」を目指さない。
自分探しなど時間の無駄。
私たちにできるのは、何が起こっているかを知ることだけ。
あとは時間が解決します。
毎日あらゆる場面でさまざまな問題が果てしなく起こり続けています。
そしてあなたは、こう考えるかもしれません。
「自分に起こっている問題を解決しなければならない」
それは錯覚です。まず、その錯覚から覚める必要があります。
問題を解決しようとすることは、実は無駄なことなのです。やめて良いことです。
一時的に問題が解決したかのように見えても、必ずまた問題は起こります。
なぜでしょうか。
それは、問題は起こるべくして起こるものだからです。
問題は、人が解決するのではありません。
では何をすれば良いのでしょうか。
目を覚まして、日々起きてくる出来事とただ出会っていくことです。
本書は、あなたが生まれ持った力に気づき、この瞬間をハートで感じながら生きることを選べるように構成されています。
うまく理解できない部分は保留にしておいてください。
時が来ればきっと腑に落ちる瞬間が訪れます。
その時まで、折に触れてこの本を手に取って読んでもらいたい、そんな本です。
本書は2013年6月にヴォイスより刊行された同タイトルに、再編集、加筆修正したものです。
【本書の内容】
序章「私」と出会う旅
脊髄損傷の治癒から、探究の旅へ
人生を変えたスペシャルな出会い
「私」という存在は、思考でも感情でも身体でもない
第1章問題は「問題」ではない
問題にエネルギーを注ぐと、燃え上がるだけ
いやなら、逃げる
本当に困るまでは解決ゲームに参加しない
人生の醍醐味は、未知に遭遇したところにある
痛い時は、痛がればいい
波のないサーフィンはおもしろくない
あきらめると、新しいことが始まる
「瞬間完結」で生きていく
事実と思い込みをきっちり分ける
「習ったこと」から「備わっていること」へ
問題に取り組まないことに、真剣に取り組む
人には解決する能力が備わっていない
「なりたい自分」を目指さない
自分の願望を検証してみる
地球は、せつない星だと知る
第2章人は、矛盾した地球に生きる矛盾した存在
本当の「今、ここにいる」とは<? br> 人間には真逆のものが同居している
人は愛を説きながら、「軍事システム」を作動させている
「頭」「ハート」「体」の三つのセンター
昆虫は人間よりも「宇宙に敵う生き方」をしている
三つのセンターのバランスを取る
宇宙で生きることは、既知と未知とのせめぎ合い
隠された情報を持つジャンクDNA
人は、脈を打っているだけで生きている価値がある
鼓動に耳を澄ます
自分の鼓動とひとつになって宇宙と調和していく
記憶や他人に頼るより自分で自分のドアを開ける
共振は、いつでも起こっている
共振は時空を超えて伝承される
「メイド・イン・地球」の自分で生きる
自分探しなど、時間の無駄
自分の循環が整うと、お金の循環も整う
「自分」「相手」「宇宙」エネルギーの三つの循環
歩くことには、大きな秘密が隠されている
歩くと、本当に立つことができるようになる
自分という神殿
ただ「立つ」とは、「ゼロ」であること
世界はどこまでも自分自身の延長
息を吐ける奇跡、吸える奇跡に気づく
中和の力が問題を解決していく
第4章「今」と出会い、共振を起こす身体をはぐくむ
我々は、太陽を食べて生きている
朝日を浴びる
一本の木と交流する
くるぶしを撫でる
すべてを手放して寝る
五感を信用しすぎない
人は、フォーカスした世界に振り回されている
スプーンの中に宇宙の法則がある
現象の正体は「凪」と「波」
「断片」から世界を知る
第5章感情という天気とつきあう
感情は、頭と体をつないでいる
喜怒哀楽は「瞬間」だと気づく
「感情もどき」にだまされない
言葉に心を乗っ取られない
感情をきちんと感じ切る
「24時間後に怒る」と決める
感情に溺れるのは、快感を求めているから
喜怒哀楽のバランスが取れると「楽」になる
「知っている」のは「誰」<? br> ユニークで、不完全な自分でいい
第6章ハートはすべてを超える
どの時間も、自分にギフトされた大切な時間
ハートを見つけるということ
自分のリアリティがすべて
人生の使命は「生きること」
「目標」は、付箋のようなもの
自分に起こった出来事に、本当に出会っていく
名画を「所有」できるのは誰か
水平移動をやめて垂直方向へ離陸する
せつない誰かのそばに、そっといる
「ベールの自分」を本当の自分だと思わない
星々の「ミネラル」と同期する
遠い約束を果たすために
瞬間を味わい、ハートで生きる
第7章ただ見る。真実は向こうからやってくる
私たちはすぐに解決するよう反応させられている
取り組まないでただ見る
自分に起こることをただ受け入れればいい
来たものはまずやってみる
「ただ見ること」とはやることとやらないこととの中間
過去の教訓が役に立たない時代に生きている
「今ここ」とは過去のものは何も役に立たないということ
本当のスピリチュアルに目を向けるとき
「日本はいい国だ」と感じられる日本を残す
「道」に生きると正中線が生まれる
「道」に息づくものは真に人の心を打つ
ジェベの寓話
P.ティライの物語
出版社からのコメント
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著者について
Kan.(カン)
クンルン・ネイゴン継承者。
古代より伝わるタオの教えを現代に伝えている。
2006年5月、世界初のクンルンティーチャーとして認定。
2010年にはマックス・クリスチャンセン師父よりタオイスト究極の状態と言われるゴールデン・ドラゴン・ボディの達成を認められ、正式にクンルンネイゴンマスターの称号を受ける。
道家の伝統では、黄龍道人として知られている。
著書に『時空を超えて生きる 潜象界と現象界をつなぐ』(ナチュラルスピリット)がある