坂の途中の家
観ていて心臓が何度もギューっとなるドラマだった。子供が泣き止まなくて耳を塞いだり、一緒に泣いたり、歯形がつくほど噛んだりして、保育園の先生に指摘されたけど素直に認めることができなかったりしたことを思い出した。
子供がまだ話さず泣くことでしか表現ができないうちは、母親が対応するしかない。
妊娠して、出産して、母親になれた気がしてたけど。赤ちゃんてうんち何回するの?暑いの?寒いの?眠いの?お腹すいたの?なにもわからなかった。
おっぱいってこんなにガチガチになるの?
赤ちゃんてうまく吸えないの?
髪の毛めちゃくちゃ抜けるし、お股痛いし、血もまだまだ出るけど私って大丈夫なの?
赤ちゃん寝てる?死んでない?
寝てる間に一緒に寝ちゃえばいいのに、家事しなくちゃとか。
今なら思う。
やんなくていいよ。
旦那なら勝手に生きてるから。勝手に寝るしお風呂入るし、仕事してるから。
赤ちゃんがスヤスヤ寝てるのを見守って、あー可愛いなぁって思うのが母親の特権であり1番の仕事だと。
あー可愛いなぁで母乳の出がよくなるし、あー可愛いなぁで母性も溢れるし。
睡眠と休息で身体が楽になるし。
首が座って、目が開いて、おっぱい吸うのが上手になって、ニコニコしてくれる。
ただ、泣きのパワーが格段に上がる。
うるっさいし、頭が痛い。体重が増えて抱っこがつらい。泣いてるか、飲んでるか、うんちしてるか。
夜とか昼とか関係ない。
旦那?えらいなー。勝手に生きてる!天才か。
たまには抱っこかわれ。寝かせろ。
ミルク作れ。オムツかえろ。
仕事終わったら、こっちの仕事とバトンタッチだよ。まだまだ24時間営業なんだから。
3時間でいい。寝かせてくれ。
って言えたから、私は今生きれてる。
このドラマのように、シングルマザーと内縁の夫による虐待死や、老老介護や、5080問題とか未経験だけど想像できる問題を丁寧に描いてもらいたい社会問題が沢山あると思う。