胡麻と米粒を落としてその上に七味やら胡椒を振りかけたくらいの星空


1
崩れかけた廃墟のビル
僕たちは陽に向かうと色までも無くす
セピア色の空はしんから寂しいね

海 海 遠い海 君と二人
大事な事が知りたくて

世界が二人になっても
生きて行けるよ 君といれば 

水平線がまぁるく見えるような
夕陽に続く道ができるような

この場所で
波音は月に操られ
僕たちは言葉も要らない

糸が切れたら死んでしまいそうな君
僕の 手を探る




2

紫の雲に向かうハイウェイ
君の髪が 金色に揺れる
ラジオは消して 風の音が聞こえる

海 海 蒼き海 君と二人
大事な事が知りたくて

過去をやさしく溶かして
閉じる瞳を見たいから

沖の小島と貨物船
いつからそこにいるんだろう

この場所で
波音は月に操られ
僕たちは言葉も要らない

糸が切れたら死んでしまいそうな君
僕に 少し寄り添う




夏の終わり 冷えた風
目を覚ます君 露滴 流れちる
人気のない海は振り出しに見える

海 海 遠い海 君と二人
大事な事が知りたくて

頬に流れた涙ひとつ
指で拭って笑う君

鳥たちはまるでブーメラン
小石は少しも遠くに飛ばなくて

この場所で
波音は月に操られ
僕たちは言葉も要らない

糸が切れたら死んでしまいそうな君
僕は 君を引き寄せた

胡麻と米粒を落としてその上に七味やら胡椒を振りかけたくらいの星空
クリスマスキャンドルの町を離れ
星の音が聞こえるここへ
オリオン座に流れる
同じ星を見ようねと

どうにもならない二人だけど
こうして思い出を作って行く

暗い夜空に
灯りがなくても
目を澄ませば
ほら
綺麗な星が見えるだろう


さびしがりの
君の手の先が冷たくて
握り返す僕の手も冷たくて
君の息が白く舞う


この世界に二人になって
灯りがなくても
目を澄ませば
ほら
無数の星が見えるだろう

さびしがりの
君の手の先が冷たくて
握り返す僕の手も冷たくて
白い息を吹きかける


クリスマスキャンドルの町を離れ
星の音が聞こえるここへ

オリオン座に流れる
同じ星を見ようねと








君は記憶力がいいから 
昔のことを忘れられないんだと
あなたはいつもカラカラ笑う

悪い事やいい事も
悲しい事や楽しい事も
損をした事も得した事も

昨日のことはもう昔
シャワーを浴びて垢を落とすようにね
だから ほら
のんきな猫はあくびしてる

優しい瞳であなたが言った
僕はそんな幸せがうれしいんだと


君はちゃんとしすぎているから
そんな怖い顔になるんだと
あなたはまた カラカラ笑う

綺麗なものも汚いものも
美味しいものもまずかったものも
高級なものも安売りのものも

時が過ぎればもう昔
トイレですっきりするようにさ
だから ほら
のんきな猫がのびをした

優しい瞳であなたが言った
僕はそんな幸せが好きなんだと





物事には始まりがあって終わりがある
終わりに向かって進むのさ

頑張って頑張って 終わりに向かってそれ急げ


春が芽吹き 夏にしげり 秋に散り 冬に終わる
西に行こうが東に行こうが
やがてすべて終わってここに来る



物事にはいい時があり悪いこともある
終わりに向かって進むのさ

喜んで悲しんで ここに向かってまたもどる


朝陽が昇り 地を照らし 夕陽に沈み 闇に終わる
北に行こうが南に行こうが
やがてすべて終わってここに来る

俺は今どこにいるんだろう
俺はこれからどこに行くんだろう

ぐるぐるめぐる うそのようなこの世界で

やがて終わりそしてまた始まる
今の幸せも今の悲しみも


俺は今どこにいるんだろう
俺はこれからどこに行くんだろう

ぐるぐるめぐる うそのようなこの世界で


中央高速をブッ飛ばし 
君が楽しそうに なにか話すけど
風に紛れて よく聞こえない

相模湖の霧を顔に浴びて
薄緑の山々をすり抜けて

君が持たせてくれた
鮭のおにぎりは
まだ あったかくて 

どっちが先に富士山見つけるかなんてさ
息苦しい雑踏が消えていく


ここにきてここにいて
まるで幸せがそこにあるように


芝桜は咲いてるかしら
君が嬉しそうに 目を輝かす
きっとラベンダーも満開だ

逆さ富士 子抱き富士
でも忍野の富士が俺は好き

東から来た笠雲は
あっという間に西に消え
また風に乗り雲が来る

何千年も昔からそのままで
どっしりそこにいた

ここにきて ここにいて
まるでそれが幸せであるように



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胡麻と米粒を落としてその上に七味やら胡椒を振りかけたくらいの星空-DCIM0039.jpg

周りが歌舞伎揚げのおせんべいみたいにカリカリで甘辛い音符注文してから
20分待ちますガーン

で5分後には骨だけになりますパーニコニコ
胡麻と米粒を落としてその上に七味やら胡椒を振りかけたくらいの星空-DCIM0035.jpg

マニラに来て最初に食べるのは青唐辛子の春巻き風音符汗が噴き出しますべーっだ!