胡麻と米粒を落としてその上に七味やら胡椒を振りかけたくらいの星空

(1)
知らぬ間に顔を揃えた つくしの家族

菜の花の絨毯に 

ピンクの雪花 ゆらゆら舞った


我 春を 幾年 過ごし

この道を 後 幾度 歩けるか

瞼 閉じ 春を吸う            

胡麻と米粒を落としてその上に七味やら胡椒を振りかけたくらいの星空


(2)
夜でもないのに 黄色い花火

幾千のひまわりは 

太陽を見上げ 話してる

  
我 夏を 幾年 過ごし

この道を 後 幾度 歩けるか

瞼 閉じ 夏を遊ぶ             

胡麻と米粒を落としてその上に七味やら胡椒を振りかけたくらいの星空


(3)
鉄を溶かしたような もみじの葉

ふわふわとすすき

山を包み 月が微笑む

  
我 秋を 幾年 過ごし

この道を 後 幾度 歩けるか

瞼 閉じ 秋を感ずる               



胡麻と米粒を落としてその上に七味やら胡椒を振りかけたくらいの星空

(4)
かまくらの家に 蝋燭 灯る

凍るような朝 

だるまの子供が笑いだす
     
  
我 冬を 幾年 過ごし

この道を 後 幾度 歩けるか

瞼 閉じ 冬を耐える