生と死。

どちらも人生において重要な瞬間です。

時に数分前には初めて会って確かにおしゃべりしていた方が1時間後には亡くなってる・・そんなことがあります。

それまでわたしとその方の人生は交差していなかった。
交差したまさにその時が死の直前になる。

30代の女性。
一昨日の発熱から急変。
もともと持病がある方でした。
最後の言葉は家族に向けた言葉。
「帰らないで」

自分の体の微妙な変化に気づいていたんでしょうか。
だとしたら真意をくみとれなくて本当に申し訳なく思います。


以前手術室で帝王切開手術によくついていました。
それは対極にある生の瞬間。
大学病院なので状態不良の赤ちゃんが多かったですがある喜びのほうが多い現場でした。

目の前の方の重要な瞬間に偶然居合わせる看護師。
シフト制の仕事だからひとつタイミングがずれると出会わない本当に不思議な縁。
その中でわたしが担当できて良かったと心から思える時はごくごくわずかで、いつもあの時こうしていればと悔やまれることばかりです。

泣いて家族を引き止める方に対して「明日来てくれますから」と家族と一緒に本人を説得したこと。
明日が来るとなぜ決めつけてしまったのか。
明日が来ることは奇跡だって自分は知ってるつもりだったのに。
なぜわたしはここに居合わせたのか。
わたしでなければ違う結果だったのか。
答えがでない自問を繰り返します。