「わたし」を語る
これまでなかなか
自分自身について話す機会もなく
縁の下に潜って
力を入れてきたのですが
自分のことぐらい
自分の言葉で
話せるようになる
そんな言葉に心揺さぶられ
ここに記しておこうと思います。
りんごの街 青森で育つ
1968年
青森県青森市生まれ
手鏡が手放せないおしゃれなクリスチャンの母
重機整備の神と呼ばれた父のもとに
三人兄妹の末っ子として生まれる
ヘアメイクアップアーティストに憧れ
反対されながらも上京
高校卒業後
東京の理美容専門学校へ進学
仕送りは無し
授業料は全て
蕎麦屋のアルバイトで支払い
無事卒業
母校の美容サロンへ就職
サロン業務をこなしながら
「和装着付け」に出会い
休日を使い習い始める
21歳で
ヘアメイクと着付け(他装)コンテスト全国大会で
最優秀賞・婦人画報社賞を受賞
毎年出場し続け、数々のタイトルを取るも
幅広い知識と技術習得に悩み始める
上手く運営できなかったサロン経営
26歳でサロン店長として働くも
おしゃべり嫌い
ワンマン
経営知識ゼロ
の私が人気サロンにできるはずも無く
1年半で降格
退職願を出すも受理されず
1年半、口も聞かなかった上司からの電話で
思いとどまる
転機 十二単との出会い
28歳で
着付けスキルを活かし
美容師・着付け師へ向けた講座を
上司より受け継ぐ
2003年職場内に開設された
「衣紋道東京道場」で
髙倉流衣紋道を学び始める
平安から続く
「相手を敬う所作と心の在り方」に感銘を受け
自分に足りないマインド
に気付く
衣紋道髙倉流25代宗家時代に
東京道場 教授
師匠である
美容家・着付師 荘司礼子氏と共に
皇室宮家御結婚において
2014年・2018年 衣紋奉仕
2016年
フィンランド大統領夫人
十二単着装披露にて後衣紋者として奉仕
2019年より
流派に関わらず
宮廷装束にご興味のある全ての方へ向けた
新・衣紋道東京道場スタート
参加型イベント・各講座を始める
NHK文化センター
青山教室
横浜ランドマーク教室(その後閉館)
宇都宮教室(その後閉館)
にて「十二単に親しむ」講座スタート
装束を着る人への考え方
相手に尽くす「衣紋者」の役割に深く入り込み
様々な舞台、公演、講座の構成発案
舞台プロデュースを手がける
来場者に合わせた解説は
語りべとして分かりやすさと楽しさを盛り込み
好評を得る
「自信」「信頼」を育てる
自分自身を受け止めたのちに
相手を受け入れる覚悟ができた
そんな人生を歩んでいます。
悔しいこと
悲しいこと
理不尽なこと
不義理なことを経験し
ありがたいこと
嬉しいこと
貴重な体験
温かい義理人情に触れ
今の私が出来ています。
人生経験が深くかかわる技術
それが理美容の世界であり
平安時代から続く「きものの原点」
それが衣紋道の学びです。
美しい文化を受け継ぐ人を育て
仕事も生き方も
品格を持って進む人を増やしたい
迷わず自信を持って
自分ができることを
必要としている人に
届けられるあなたでいて欲しい
そう願いながら
前向きで熱心に通ってくださる
素晴らしい受講生さんたちに囲まれて
日々過ごしています。
ご縁に感謝しています。
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佐藤美奈子
(学)国際文化学園事業部
衣紋道東京道場 講師
平成元年美容師国家資格取得
職業訓練法人全日本婚礼美容家協会・師範講師
職業訓練指導員ライセンス
厚生労働大臣認定 着付け技能士1級
美容師歴35年、着付け講師27年、衣紋道歴20年
受講生が絶えない「他装着付け講座」「衣紋道稽古」は
年間参加人数 延べ1000人
着付けコンテスト・試験受験者向け「対策講座」では
優勝者、各賞受賞者、合格者を数多く輩出
2023年母校70周年記念イベントにて
来場者250名へ「十二単体験」を総指揮
雅な装束「五種」体験は全ての催事で満席
(五種→小袿・狩衣・直衣・束帯・十二単)
フォローワー数1.5万人のInstagram
では日々美しい十二単を紹介
・掲載誌
婦人画報社「美しいキモノ」浴衣ヘア技術提供
成美堂出版「着物をおしゃれにリフォーム」ヘアメイク担当
オレンジページ ヘアカラー特集講師
ウィッグメーカー「レジーナ」カタログ作品提供
その他業界誌ヘアメイク着付け多数
メディア出演 (衣紋道東京道場として)
・TBS皇室特番「着袴の儀」再現
・TV東京「皇室の窓」十二単着装
・ブジTV 「即位礼正殿の儀」特番
上白石萌音さん十二単着装
プライベートでは
フォトグラファーの優しい夫と
高校生やんちゃ息子2人の4人家族
座右の銘「意識して生きる」
十二単にまつわるあれこれをお届け