某気象グループの長男×四男の
J禁P禁を取り扱っている駄文サイトです。
◇18歳以下
◆J禁、P禁ってなに?
◇BLってなに?
◆ONは受け入れられない!
って方はご遠慮下さい。
タイトルの後ろの記号が視点を表しています。
◇:N side
◆:O side です。
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21:30。
弁当の入ったバッグを手に、自宅マンションを出た。
喜多川商事に着いたのは22:30少し前だった。
大野さんの部署に入った瞬間、いつもより残っている人が多いな?と思った。
いや、大丈夫。
これはこれで好都合。
内心でるるると歌いながら大野さんの傍らに立った。
「大野さん、こんばんは。お疲れさまです」
「あ、いらっしゃい。お、今日はなんだか大きいね」
オレの手にしているバッグを見て、大野さんは期待に目を輝かせた。
かわいい!!
社交辞令や演技ではなく本当に期待してくれている顔。
思わず抱きつきたくなるがそこはグッと抑え、はにかむような微笑を作って答えた。
「大野さん、お花見行かれてないと思って…」
「そう、全然行ってないよ」
「それで、気分だけでもお花見、と思って、ちょっと今日は豪華にしてみたんです。それで…」
「ホント!? 嬉しいな。あ、じゃああっち行こう。今日はみんな残業してるから、俺一人で豪華夜食はうらまれる。こっそりいただきます」
大野さんはニコッと笑ってそう言った。
しめしめとほくそ笑む。
大野さんが言いださなかったら自分から言おうと思っていたのだ。
「仕事部屋で食べましょう」、と。
けれど大野さんは仕事部屋ではなく、その隣の応接室に入った。
「こっちだとテーブルがあるからね。鍵閉めちゃえば誰も覗けないし」
「あ、じゃあ安心ですね」
オレはそっと微笑った。
"鍵閉めちゃえば誰も覗けない"。
それこそ望んでいた状況だ。
内心で、飛んで火に入る大野さん、などと思いながら、それとなく大野さんを二人がけのソファに誘導して座らせた。