アマテラスの暗号という小説を読んでいます。
日本版のダヴィンチ・コードと評され、少し前に買っていたものですが、これが面白い。
日本の各所が舞台になるのである意味ダヴィンチ・コードよりも理解しやすく、物語もテンポよく進んでいくので世界史や日本史、神話の類が得意ではなくても読み進めるのが苦にはなりません。
ちなみに、読み始めるまで知りませんでしたが、著者はゴールドマン・サックスの元トレーダーで、主人公の賢司も同様の設定となっています。
作中にも投資の格言が引用されており、
"グッド・トレード(いい取引)は、最初からグッド・トレードだ” うまくいくトレードとは、往々にして出だしからうまくいくものだという有名な格言である。転じて、何事においても、のっけから悪かったことが途中で好転することは確率としてはさほど高くないので、損切りは早めにした方が得策だ・・・
という部分が経験的に心に響きました。
エントリーが良いところだと、一度も含み損にならずにずっと含み益で持っていられるものもあり、良い取引ができたと自画自賛しますが、逆に一度も含み益にならずに塩漬けになってしまう銘柄もたくさんあります。
本との出会いも同じかもしれません。
特に初めて読む著者の本や、いつもと異なるジャンルの本を手に取るときは、自分に合うか不安もあります。
この本は、投資の格言を学べたという意味でもグッド・トレードになったのかなと思います。
