熊本県教委は6日、男子生徒の裸を撮影したとして逮捕、起訴された同県益城町立益城中教諭、松野晃三被告(41)=児童買春・ポルノ禁止法違反罪で公判中=を懲戒免職処分とした。県教委の聞き取りに「十数年前から男子生徒の裸を撮影していた」と話しているという。

 県教委などによると、松野被告は4月、県内の温泉施設で、18歳未満と知りながら10代の男子生徒2人の裸をデジタルカメラで撮影し、7月にも別の男子生徒1人の裸も撮影した。いずれも撮影した動画を自宅のDVDレコーダーに保存していた。

 被害生徒から熊本県警への相談で発覚し、同法違反(製造)容疑で逮捕された。県教委によると、松野被告は「自分の性的嗜好(しこう)と相まってエスカレートしてしまった。被害生徒、ご家族には心の傷を負わせてしまい大変申し訳ない」と述べている。

 松野被告は2006年に臨時講師として採用され、13年から県内の中学校で教諭として勤務していた。県教委の白石伸一教育長は「信頼回復のため、全力で不祥事防止に取り組む」とのコメントを出した。

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