学校が所有する指導用教科書などを売ったとして、東京都教育委員会は18日、都立豊島高に勤務する斎藤隆徳・主幹教諭(43)を懲戒免職処分にした。

 都教委によると、教諭は2021年5月、指導用教科書や問題集計9冊(1万3313円相当)をフリーマーケットアプリに出品し、1万1580円の利益を得た。これらは一般には販売されていない。同校では公費で購入し、学校に保管し教員同士で共有していた。都教委は横領に当たると判断し、同校が目白署に被害届を提出した。斎藤教諭は「自分の収入とする目的で販売した。生徒の信頼を裏切ることになり申し訳ない」と話しているという。

 都教委はこのほか、定期テストの別室での受験を終えた女子生徒に「疲れがとれるツボを教える」と言い、手や足を触ったなどとして多摩地域の都立高の男性主任教諭(61)を停職3カ月にするなど3件の懲戒処分を公表した。

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