Q:「群れを作るのは何で?」
肉食恐竜ではドロマエオサウルス科、草食恐竜のほとんどは
群れを形成して生活していたと考えられている。
最近では、大型肉食恐竜であるマプサウルスや、あのティラノサウルスも
群れを作っていたのではないかと考えられており、
それほど群れは魅力的だったのだろう。
何が生き物を群れづくりにかきたてるのだろうか
・獲物や敵が見つけやすくなる。
獲物、または敵はいつ襲い掛かってくるかはわからない。
しかし生き物一体の目は二つしかないため、
カバーできる範囲には限界がある。
なので、誰かが見張り役になるなどして、敵や獲物を探すことに注力していれば、
それらをより見つけやすくなり、
生存確率・狩猟成功率が格段に上がる。
・獲物をチームプレーでとらえられる。
これは肉食恐竜限定だが、
チームプレーによる狩猟は、群れを持つ生き物の代名詞的なものだろう。
誰かが追い立て、それを横から追尾し、
獲物の隙を窺って、死角から致命の一撃を放って倒す。
獲物によっては取り分は減るかもだが、
狩りの成功率は、これだけでさらに格段と上がる。
・子供を安心して育てられる。
じつはこういった面でも群れは大切なものなのである。
基本的に子どもは無力であり、
そして、最も狙われやすい危険な時期でもある。
そんな時期において、親や、群れのヘルパーが子供の世話や教育をし、
ときに命を賭けて仲間や子供を守ることで、
子どもが将来巣立つときにすぐに死ぬ、とか、
群れが一瞬で滅ぶ、みたいな可能性が減るのである。
という訳で、今回の問いに対する、(現状の)答えはこちら。
A:「みんなで協力して生きるため。みんなも何でか考えてみよう。」