Q:「なんで食べられる存在が必要なの?」 

生物学において、食べられる存在のことを「被食者」という。

これに対して食べる存在を「捕食者」という。

この被食者と捕食者の間に起こる「食うー食われるの関係」のことを、

「被食者ー捕食者相互関係」という。

これが、自然界における絶対的なルールである。

 

でも、食べられるだけの存在はかわいそうに思うかもしれない。

だが、彼らがいないと、この自然が成り立たなくなってしまうのだ。

試しに、恐竜時代においての被食者、

植物食恐竜がみんないなくなってしまったとしてみよう。

ここで起こり得ることは、最悪の場合、自然の荒廃である。

 

例えば、肉食恐竜からすれば、エサが丸っとなくなるので、共食いする以外に道がなくなる。

しかも、生態系において、捕食者の数は被食者のより少ないため、

早いうちに限界を迎え、やがていなくなってしまう。

また、植物食恐竜が食べることで、ある程度整理されていた自然の草木が、

制御が利かなくなることで、際限なく増えていってしまう。

植物にまみれた世界では、限られた生物しか生きられない、

天然のディストピアになってしまうのだ。

という訳で、今回の問いに対する、(現状の)答えはこちら。

A:「食べる存在を含め、自然を維持するうえで大切な存在だから。」