Q:「僕たちのご先祖様は?」
私たちヒトは、「哺乳類」と呼ばれるグループに属する生物だ。
恐竜の時代が終わった後、生態系に生じた空白を埋め、
多種多様に発展した生物の、(現状の)果ての存在だ。
そんな哺乳類だが、意外なことに、ある生物と同期である。
誰とだって?
恐竜とだよ。
時は三畳紀までさかのぼる。
恐竜が誕生し、繁栄を始めた頃、それから時を少しおいて、哺乳類の祖先が現れた。
かつての覇者であった単弓類から進化した彼らには、
気のうなんて良いシステムを持ってはいなかった。
そこでまず、彼らはネズミくらいにまで小さくなった。
小さい分一日に使うエネルギーが少なくて済むので、これで乾燥・低酸素濃度を乗り切った。
他にも、彼らは胎生というシステムを獲得した。
ほかの生物が卵を産んで子孫を残す中、
哺乳類は体内で子供をある程度育ててから出産するという形で子孫を残した。
時期が進むにつれ、哺乳類の数も少しづつ増えていった。
小さい恐竜なら食べてしまえる種も現れた。
しかし最大の転機は、かの白亜紀大絶滅である。
三畳紀の環境を乗り切った彼らは、復興した世界で、
恐竜が占めていた生態系の地位をゲットし、繁栄の礎を築いたのであった。
という訳で、今回の問いに対する、(現状の)答えはこちら。
A:「恐竜と同じ頃に生まれ、恐竜絶滅後の後釜に座れた。だから今があるんだよ。」