Q:「白亜紀の頃の地球って?」
端的に説明すると、恐竜の生きていた中生代の最後の時代、
白亜紀の地球は、「恐竜繁栄の絶頂期であった時代」であった。
繁栄の絶頂の中では、様々な変化や誕生があった。
まずは、被子植物の誕生である。
これまで植物のメインストリームは裸子植物、今でいうスギとかマツの仲間だった。
彼らの広がり方は花粉を風に乗せて飛ばすというやり方だが、
意外とこのやり方、子孫を残せる確実性がなく効率がゴミである。
被子植物は、これを「虫に花粉を運んでもらう」というやり方で、
確実に生息範囲を広げる作戦をとった。そして見事にそれが当たった。
植物の多様性と種数が劇的に増加したのだ。
また、気候もさらに温暖となり、地球はほぼ全域で熱帯性気候となった。
恐竜も、北半球はティラノサウルス科の出現や、植物食恐竜の多様化による繁栄が、
南半球ではゴンドワナ大陸のほぼ完全な分裂により、
大陸ごとに独自の進化を遂げ、そして大型化した恐竜たちが闊歩していた。
ある恐竜は魚食に特化し、ある恐竜は群れで狩りをし、
ある恐竜は頭を角やエリ、コブで飾り立て、ある恐竜は全身を鎧でまとった。
まさに、恐竜の天下とも言える時代だったのだ。
だが、天下は唐突に終わりを告げた。
そう、ご存じ隕石の落下に伴う白亜紀末期の大量絶滅で、
哀れ恐竜は根こそぎ払われてしまったからだ。
そしてその次の時代から、いよいよ我々の生きる、新生代である。
という訳で、今回の問いに対する、(現状の)答えはこちら。
A:「恐竜が最も栄えた時代。そして、滅んだ時代。」