Q:「島の恐竜が小さいのは何で?」 

 

大きい恐竜と言えば、かみなりりゅうこと竜脚類だ。

このヨーロッパサウルスもまた、立派な竜脚類の仲間である。

ではさぞ大きいことだろうと思うだろう。

その大きさはなんと、6mだ!大きい!

……大きい?

 

ヨーロッパサウルスは同時期に現れた他の竜脚類と比べても明らかに小さい。

この時代と言えば、竜脚類の大きさは20m越えが普通にいる時代だ。

だのにこの大きさである。しかも、成体の大きさだ。

何でこんなに小さいのか?

 

原因は当時のドイツにある。

ジュラ紀後期のドイツは、今の瀬戸内海みたいに大小多数の島々が点在する地域の中にあった。

そんな島暮らしとなると、

・住めるエリアがそもそも大陸のそれより狭い。

・エサも限られている。

・一方で敵もそこまでいないからわざわざ大きくならなくてもいい。

ということもあり、

このような地域では生物は島に合わせて、体が小さくなるように進化したのである。

これを「島嶼性矮小化(とうしょせいわいしょうか)」というのだ。

一方で、こういう島にいた、「元から小さかった生き物」はどうなるかと言うと……。

 

という訳で、今回の問いに対する、(現状の)答えはこちら。

A:「島で暮らすには小さい方が何かと便利だから。」