子ども泣かすな、来た道じゃ

年寄り泣かすな、行く道じゃ

 

子どものほうは卒業したけれど、年寄りのほうは

まさに行く道でありまして、まあ、子どもを泣かせてきた親は

年寄りになって泣かされてもギヴ、アンド、テイクで仕方なし。

 

優しく生きるということは、自分に余裕がないとできないことでもある。

文化文明が進むにしたがって、人間は本能としての快適な部分は残し

面倒な部分は捨てる傾向があるよね。

子育てなどは、快適ばかりじゃないから、人間教育がされてない

母親が、怒りにまかせて子どもを蹴飛ばしたりする。

 

人間を生きるということは難しいもんなんだよね。

いつからだろう?人間が一番すぐれた力のある尊い生き物だと

かん違い始めたのは。

 

              ぺんぎん

 

           ぺんぎんは

           空を見ていた

           クチバシをかしげて 

           のびあがって 空をみていた

           こどもは

           ペンギンと同じように空を見た

           空には飛行機も アドバルーンもなかった

           ペンギンはやっぱり 

           空を見ている 

           飛べないつばさをふりながら 

           とてもとても遠い彼方を

 

                          高田敏子