マイルCS。
直線での斜行案件で
完全に霞んじゃった感がありますが。
1位入線したミッキーアイルは
マイルCSで25年ぶりの逃げ切り。
その走りを支えた最大の要因が
坂の下り(残り800m)から絶妙に加減速し
脚を直線までもたせるラップを踏んだ
鞍上のファインプレー。
例年のマイルCSでは
残り1000mから(12.1ー11.8ー11.6ー11.4ー11.9)というように
下り坂を利用するように
徐々にラップが速くなっていく形がほとんどですが
今年は(11.7ー11.4ー11.7ー11.6ー12.3)と
下りで11.4秒まで加速して下って
そのあと4角で一旦少し緩めるラップを踏んでいます。
マイルCSで25年もの間
逃げた馬が勝てていなかったのは
この坂の下りから速くなるラップに原因があったわけで
これを偶然か意図的にかはわかりませんが
一気に駆け下りて即座にちょっと緩めるという
逃げ切るには絶妙のラップを踏ませていたのは
鞍上のファインプレーだと言っても良いかと思います。
ちなみに、過去33回のマイルCSで
こういうラップがマークされていたのは
今回を含めてたったの3回。
25年前に逃げ切ったダイタクヘリオスの年(1991年)と
2005年、ローエングリン(横山典)が逃げた年です。
ローエングリンは前半3ハロンも速すぎたせいかバテて負けていますが
この年はピッタリ2番手追走のダイワメジャー(不振期?とか言われていた4歳時)
が若きルメール騎手を鞍上に2着しています。
こういうマイルCS史上に残るラップを刻んでいただけに
スムーズに勝っていれば、もっとそのことが注目されただろうなぁと
ちょっと残念に思いますけど。