仲間より伝達受ける。
・“記録欠落”が参加者6人を殺害。いずれもこちらの世界侵入時に『存在』ごと 世界記憶から抹消したものと推察。
・渋谷駅近くにて、排他的決闘場(バトルフィールド)が展開されたのを観測。勝者、敗者ともに不明
・“単独行軍”(コンクエスト)が能力者達に名乗りを上げる。「俺は“単独行軍”である!俺に挑む覚悟があるやつは出て来い!真っ向から叩き潰してくれるわ!」
・同胞“紫”が“誘う花”(トラップ)を撃破。“紫”に被害無し。
仲間より伝達受ける。
・“記録欠落”が参加者6人を殺害。いずれもこちらの世界侵入時に『存在』ごと 世界記憶から抹消したものと推察。
・渋谷駅近くにて、排他的決闘場(バトルフィールド)が展開されたのを観測。勝者、敗者ともに不明
・“単独行軍”(コンクエスト)が能力者達に名乗りを上げる。「俺は“単独行軍”である!俺に挑む覚悟があるやつは出て来い!真っ向から叩き潰してくれるわ!」
・同胞“紫”が“誘う花”(トラップ)を撃破。“紫”に被害無し。
【日時】
12月10日 13:23~
【接触対象】
“裏世界”(ビハインド)
【被害】
無し
【内容】
・散策中接触。
・敵に戦闘意志は無く、こちらに興味を持ったため接触したとの発言。
・戦闘能力未知数だが、敵の能力の一端を確認。
【敵能力】
“裏世界”(ビハインド)
表と対になる裏に行くことできる能力だと思われる。
裏では表に一切干渉することが出来ない。
【詳細内容】
敵情報を得るため散策中、ふと自分が通り過ぎたデパートの大きな鏡面に違和感を感じた。
少し戻り鏡面見直してみたとき、確かな違和感がそこにあった。
僕の後ろに黒いコートを来た人物がいた。
低身長に不釣り合いなほど大きなコートを着て、僕の背後にぴったりとくっついていた。顔はフードを被っていて分からない。
しかし「こっち」の背後には気配や風の遮りすら感じられない。
鏡の中の人物が、そっと頭上に手をあげた。
「っ!」
前方に ―鏡に向かって―
回避行動をとり ―飛び出し―
振り向いた ―背を向けた―
背後にコートの人物はいなかった。
しかし、背にした鏡から「気配」を感じる。
(間に合わない…っ!)
背後から、抱きしめられるように、引っ張られた。
瞬間
“反転した”
すでに抱きしめられていた感触はなく、反転した気持ち悪さに、僕は膝をついてた。
内臓をひっくり返されたような違和感が身体を走っている。
ゆっくりと、顔上げる。
“世界”が無機質なものに変わっていた。
コンクリートの壁、ガラス、電灯、歩いている人さえ、すべて同じ物質で出来ているような冷たい世界。
しかし、前5m先、無機質な世界で圧倒的存在感を持って黒いコートの人物が立っている。
「ようこそ、“裏世界”(ビハインド)へ」
第一声、変声期を迎えていない男子のような声
「“裏世界”(ビハインド)?それがおまえの能力か?」
「そう、それがボクの名前(能力)」
「いいのか?自分の手の内を明かしてしまって」
「名前がないとお互い呼びにくいでしょ?君の名前を教えてよ」
「その要求には答えられない」
「残念、お友達になれると思ったのに」
「共同戦線を張ろうってことか?」
「んーん、純粋にお友達」
少し笑いを含んだ声が漏れていた。
何を考えているのだろうか、純粋に友達なんて能力者同士がつぶし合っている中、言えたことではない。
ただそれだけに、自分の能力を明かした?
とても考えられなかった。
「で、友達になろうってだけで「ここ」に引き込んだ訳じゃないだろ?交渉決裂したら始末するつもりなんだろう」
「ボクは戦う気はないよ、戦える能力でもないし、ボク自身有能な人間でもないし」
確かに、この“裏世界”を生成もしくは移動できうる能力だった場合防御的能力といえる。戦闘には不向きだろう。
「そうか、じゃあもう僕には用済みだな、さっさと帰らせてくれ」
「そうだね、残念だけど君とはお別れ、危ない!」その声が聞こえるやいなや、左半身から非常に硬い物質で、後ろから殴られたような痛みの信号が脳へ走る。
「くっ!?」
(攻撃か!?)
そう思った僕の横を、無機質になった人間が通り過ぎた。
「表の世界の人物であるボク達は、裏の世界に干渉することができないんだ」
そういってそいつは、近くにある宣伝用の看板を蹴った。
軽いはずのその看板はびくともしなかった。
「裏といっても表と対になってるから全く表の世界と、モノや人の動きは変わらないけどね」
干渉が出来ないため、裏世界(表世界)に働いてる物理法則がいっさい変わらないまま、こちらに影響を与えてくる。
さながら動いている人間は鋼鉄塊が動き回っているのっと変わりないってことか。
「結構危なっかしい世界なんだな。」
「うん、だからボクもあまり使わないんだ。」
両刃の剣のようなものだろう。むしろ、そこそこの“はずれ能力”なんじゃないのだろうか
「あ、そういえば、帰るんだったよね。」
「え、?あ、ああ」
「動かないでね」
そういうとそいつは、僕のそばまでやってきて
「えいっ!」
僕を突き飛ばした。
少しよろめいたあと、何度も味わいたくない反転の衝動が身体を襲う。
ふと、気付けば辺りには現実感が戻っており、雑踏の音が僕を包んだ。
目の前にそいつはいない。
振り返る。
鏡の中にも姿はなかった。
以上