死別、離婚で傷付いた心を癒やし、どんな不幸からでも希望ある未来に変える
グリーフケアセラピスト、恋愛コンサルタントの有坂文花です
資料のDVDを借りるために立ち寄ったDVDレンタル屋さんで、ふと目にとまった作品の説明文
「三年前に亡くなった恋人の母親から、彼の最後の手紙が届けられた」とありました。
なにか気になって手にとったDVDのタイトルは『四月の永い夢』でした。
これから観られる方もいらっしゃると思いますので、あらすじは大まかにしますね。
喪失感を抱えたまま三年が過ぎた主人公の時間が動き始める緩やかな情感を描いた作品です。
何か重たいものに引きずられて、前に進めない女性のぼんやりとした日常と、
そっと見守りながらも、いつまでも前を向けずにいる主人公に対して、もどかしい想いを抱える周囲の人達。
喪失体験がとってもきれいに表現されているなと思いました。
淡々とした生活を続けている主人公の女性は27歳、若くて美しい。
それだけに周りの人達は、時間を止めたままの彼女に対して、心配と少しの苛立ちを感じるのです。
親友のセリフに「いつまでも、あいつに引きずられているわけにもいかないでしょ」とありました。
この友人の苛立ちも、今となっては私も理解できます。
そして、主人公の女性自身は、意識的に時間を止めているつもりもないのだろうな…と感じました。
振り返ると三年が過ぎていた感覚なのではないかと。
冒頭の彼女のセリフに
「ふと目を覚ますと私の世界は真っ白なまま
覚めない夢を漂うような曖昧な春のひざしにとざされて
私はずっとその四月のなかにいた」
とあります。(恋人を亡くしたのが春)
私自身も主人を亡くしてからの3年の記憶がうすいのです。
時間を止めているつもりは無かったけど、結果的には止めていたのかもしれません。
そして、私の時間も3年が過ぎた頃から動き始めました。
5年が経った今では、主人と暮らした日々に現実感を無くしています。
一人になってからより、主人と生きた時間の方がはるかに長いのに、主人と生きた時間が夢のなかの様に感じているのです。
止まっていた時間が動き出すって、「新しい時間を生きること」なんだと思います。
止まった場所からの続きではないのだと…
そして、「ゼロ(静)」から「1(動)」へ動かす時の原動力が一番負荷がかかります。
「原動力」は、人それぞれ違ってきますが、この主人公の女性の場合は新しい恋でした。
やっぱり、人の心を解かすのは、優しさや愛情なのかなとも思います
時計の針もいつかは進めなくてはいけません。
だって、あなたは生きているのだから。
もし、怖くて進めないと思うのなら、私があなたに寄り添います。
あなたが再び咲き誇れることを願っています
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