雑記/東京珈琲四天王のとは/亀戸・珈琲道場侍/東京珈琲四天王の由来 | 40代、完全純粋未修者、突然、司法試験受験生になる

40代、完全純粋未修者、突然、司法試験受験生になる

突然、2023年4月に予備試験・司法試験受験生になった
私大商学部卒の40代。法律の勉強歴梨。
机に向かうことが苦手なため、
勉強時間を【淡々と記録】
中村充の4S基礎講座&アガルートを早々に挫折
24年4月夜間法科大学院入学
辰巳法律の原孝至基礎講座受講中

東京珈琲四天王の1つ、亀戸駅前の珈琲道場侍。

四天王選出の由来を、許可を得て、以下に転載しておきます。

個人的に、こういう都市伝説っぽい業界噂話が好きなので…(笑)。

 

ちょっと長文だけど、読み応えあり。以下、許可を得て、転載。

 

【亀戸駅前、珈琲道場侍】

 

最近、人気テレビ番組「タクシー運転手さん 一番うまい店に連れてって!」に水出し珈琲と自家製プリンが特集されているのを見て思い出した、珈琲道場侍。近くに住んでいた遥か昔、通いつめていた店だが、今や『食べログ百名店』として、『東京珈琲四天王』として、テレビ、雑誌で全国的に知られるようになった。

 

【東京珈琲四天王】の由来について、見聞を披露しようと思う。

 

1:四天王の由来は、池波正太郎

池波正太郎と言えば、『鬼平犯科帳』『剣客商売』で知られる国民的直木賞作家にして、日本を代表するグルメであった。池波は、御茶ノ水駅にある「山の上ホテル」で、缶詰めになって執筆をしていたことで知られるが、アイディアを得るため散歩に出かけていた。

 

御茶ノ水駅から総武線で10分程度、ほんの少し足を延ばせば、珈琲道場侍のある亀戸に着く。しかも、侍は亀戸駅東口改札から、わずか20秒の好立地。池波は、あの『鬼平犯科帳』の物語の中でも、亀戸天神横の船橋屋、料理屋「玉屋」、そして「百姓・嬉右衛門の家」を創作し、ストーリーを展開したほどの亀戸好きであった。

 

2:池波正太郎と水出し珈琲

池波正太郎は、浅草の生まれである。

その浅草には、日本で初めて水出し珈琲を提供した「アンジェラス」(2019年閉店)があった。

 

「アンジェラス」は、池波をはじめ、川端康成、手塚治虫ら文人墨客が愛した名店。

そして、水出し珈琲が好きであった池波が、特にうまいと言っていたのが、この珈琲道場侍である

 

80年代、珈琲道場侍の目の前には、第二精工舎といわれた世界的時計メーカーのSeikoの本社工場(現在のカメイドクロック)があった。そのため、侍には、Seikoの社員が多数来ており、1日にお客が10回転、400人以上が来店する今以上の繁盛ぶりで、喫茶店でありながら、満員で入店できないことが日常であった。

 

そのため、池波は、侍の水出し珈琲をメディアで話すことはせず、身近な編集者などにだけ、侍の珈琲の話題をしたそうだ。池波が好んで座ったと言われるのが、カウンター一番奥の窓際の席

 

そして、親しい編集者が池波に対して、東京の珈琲の名店を尋ねたところ、池波が【ランブル、バッハ、モカ、そして侍が、四天王だ】と答えたことが起源とされる

 

その後、東京珈琲四天王という言葉が徐々に伝わり、ネットの時代になって、一気に表に出てきたらしい。ただ、モカは、2007年に閉店して久しいため、最近は、「ランブル・バッハ・侍」を【東京三大珈琲】と呼ぶ人も多い。興味深いのは、四天王のうち、ランブル、バッハ、モカが自家焙煎の珈琲がメインであるのに対し、侍は、唯一、水出し珈琲で四天王に選出されていることだ。

 

3:水出し珈琲を日本に広めたのが珈琲道場侍

日本で初めて水出し珈琲を提供したのは、「アンジェラス」だが、日本の珈琲史において、水出し珈琲を広く認知させたのが、六本木の「水コーヒー・どんパ」と、亀戸の「珈琲道場侍」と言われる。昭和48年創業の「水コーヒー・どんパ」は、

当時、都内ですら殆ど認知されていなかった「水コーヒー」を自らの店名としたが、店主の高齢化により既に閉店となり、暖簾分けの銀座店も2018年頃に閉じてしまった。

 

スタバなどの大手珈琲チェーンの台頭がなかった1980年代~2000年初頭頃まで、「水コーヒー・どんパ」では六本木本店と銀座店併せて1日300人の来客があり、一方、「珈琲道場侍」では1日400人と、他の純喫茶とは頭一つ抜けた存在であり、水出し珈琲を広めていった。

 

実は、「どんパ」と侍のオーナー同士は親しく、互いに切磋琢磨して、水出し珈琲の味を追求し、世にその美味しさを広めていったのは、珈琲通の間では、有名な話。

 

「どんパ」が閉店してしまった今、必然的に、この珈琲道場侍が、日本の珈琲史において、水出し珈琲の中興の祖、トップランナーと言えるだろう。

 

なお、侍は、東京下町の純喫茶を発想の原点とした「珈琲のサードウェーブ」にも影響を与えたと業界人の間では囁かれているが、ここでは割愛する。

 

4:侍の水出し珈琲のこだわり

後日記載。

 

5:おそらくギネス記録!?

侍のマスターは、1杯取りの手落とし珈琲を通算50~100万杯以上も淹れている珈琲の達人であり、おそらくギネス記録になると言われてる。もし、マスターに会えたラッキーな方は、水出し珈琲に加えて、手落としの侍ブレンドも、スイーツと一緒に注文することをお勧めする。「モカ」、「どんパ」と珈琲の名店閉店ラッシュが続いているため、一度、営業しているうちに、侍に足を運んでみることをお勧めしたい。

 

今ある【東京三大珈琲店】のうち、侍は、珈琲以外のスイーツなどのメニュー、店内の雰囲気、接客、そして、特にコストパフォーマンスを考慮に入れると、もはや四天王の枠を超えて、【純喫茶の日本代表】と言っても、おそらく言い過ぎではないと、個人的には思う。

 

以上