自分にはできないことを、目の前であっさりとやってのける人がいました。

今日、そんな場面に出会ったのです。

 

しかも、その人は、いつも一緒に働いている職場の仲間でした。(笑)。

今日は入浴業務の担当でした。

 

しかし、先日、転倒して骨折されたご利用者様は、入浴の代わりにベッド上で清拭をすることになりました。

私は、簡単に考えて、体をきれいに拭くことができればいいと思っていました。

 

ところが、思いがけないところでつまずいてしまいました。

何と、上着や肌着を脱がせることができなかったのです。

骨折したのは脚でしたが、体を動かすだけでも痛みがあります。

寝た姿勢で、痛みをできるだけ与えずに衣類を脱がせることは、私には難し過ぎました。

 

そこへ、いつもの職員が手伝いに来てくれたのです。

すると、その職員は、上着を片方ずつ、手を抜くようにして、すっと脱がせていきました。

 

その流れるような手際を見て、私は思いました。

 

何を一人前のような気持ちでいたのだろう。

 

経験の差といえば、それまでかもしれない。

でも、そもそも私は、衣類を脱がせるということを、どこか軽く考えていたのだと思う。

 

「何とかなる」

そんな気持ちでいた自分が、少し恥ずかしくなりました。

今日、助けてくれた職員は、介護の経験が数十年もある人でした。

 

普段は、慌てて困っている姿を思い浮かべることもある人でした。

だからこそ、今日の鮮やかな介助には驚かされました。

 

いつも一緒に働いている仲間なのに、私はこの人のことを、どれだけ知っていたのだろう。

そんなことを考えながら、ふと、「人から謙虚に学ぶこと」という言葉を思い出しました。

今日出会うすべての人が先生。

その言葉を、改めて思い出した一日でした。