小説 血獄楽魔
30-2 世話
どうしても私を使いたいらしい。
ダダを捏ねる女は嫌いじゃないが。
私
なお子さんからみてその人仕事できると思う?
なお子
うーん
どうかなぁ
人当たりはいいのでもしかしたらできるかも?って思いますけど‥
私
なお子さんに相手が興味持ったのは女性としてだよね?
なお子
そうだと思います
私
逆の立場ならなんか話しが違うなって思わない?
なお子
‥‥うーん
私
俺ならなんの魂胆があるんだろうって思うな
なお子
でも望月さんが私を誘ったのもビジネスの仲間に引き込む為だったんですよね?
私
うんそれもあるけど
単純になお子さんと会って話したり食事したりってのが楽しかったからなんだよね
なお子
またそんな綺麗事を言って!
私
本当なんだよ
だから今なお子さんはそのAさんを騙そうとしてるっていうか
自分の要求を呑ませることばかりに頭がいっちゃってるみたいに感じるんだよね
なお子
でも自分のグループをもっと大きくしないと仕事としては成り立たないじゃないですか!
私
そうなんだよねえ
なお子
手伝って下さい
助けて下さい!
私
ほらまーたそういう言い方になっちゃう‥
なお子
私、ちゃんと望月さんの役に立ってると思うんです
困ったら助け合うのが当たり前ですよね
私
分かった手伝うよ
なお子
本当ですか!
助かります!
私
直接は同席しないよ
なお子
?
私
通話をきいて話す内容をその場で伝える
なお子
どうやって?
私
スマホ繋ぎっぱなしにしてイヤホンに俺が指示を出す
カメラとマイクは機械貸してあげるよ
なお子
Wi-Fiで繋ぐんですか?
私
マックの2階と3階なら繋げられると思うからやってみようか
ダメならキャリア回線で繋げるようだね
なお子
ロンハーみたいな?
私
ハハハ
そうだね
俺はノート持ってくからさ
仕事には遊び心が必要だ。