ネネがウチに来るまで⑨ | 赤んぼ&ネネ様の日記

ネネがウチに来るまで⑨

サーバルキャットの日常-20090915092037.jpg
国内は諦めやはり輸入するしかないのか、とアメリカからサーバルの輸入経験のある業者に現況を聞いてみる。


「信頼できる繁殖施設のサーバルは産まれる前から売約済になっている。また毎年繁殖に成功するわけではない。
予約して順番がくれば現地で購入することはできるが輸出には消極的」と。


アメリカでは州によって差はあるものの日本に比べれば自由に売買、飼育ができる。


ただし輸出となるとワシントン条約の関係でとても大変になります。


サーバルはサイテス2なので
輸出入はできるが輸出国政府の許可が必要です。


この政府の許可取得には出生(繁殖)証明、
獣医師による健康証明、売買証明(領収書)等が必要で
繁殖施設の協力がなければ手に入りません。


しかしこれらの書類の準備にはとても手間がかかるため消極的になるそうです。

アメリカ国内で需要があり売買も代金支払いだけで済むのだから当然です。

必要書類が整ったら政府との交渉です。

書類の提出は郵送やFAXでも行える事になってますが、届くだけでなかなか受理してくれません。

各担当者に会って直接サインをもらわないと永遠に放置なんてこともありえます(アメリカではよくあること?)。


これらの書類に担当者の
サインを貰ってやっとサイテス2の輸出申請です。


輸出許可までは事務処理の都合で最短で1ヵ月程かかりますが2~3ヵ月かかることもあります。


アメリカ側の準備が整ったら日本政府(経済産業省)にアメリカが許可を出してるか確認してもらいます。

日本が確認をとったら
今度は検疫施設と飛行機の貨物室を予約です。


これでやっと日本まで連れてこれますが税関で必要書類が足りない、サインが無いなど不備があると送り返すことに。

検疫施設では最大180日間観察されることになります。

アメリカで健康証明をとり検疫を済ませていれば数時間で終わります。


検疫が終わってやっと受け取れるのです。


英語も話せない、時間もないゆかじには絶対無理です。

アメリカに限らず輸入するのはとても大変なので業者でも割に合わない、

利益が出ないと敬遠ぎみなのだそうです。


だから200万円、300万円もしてしまうわけです。