にのあいフィクションです。
※ご注意下さい
つづきです。
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風呂から上がって
洗面室で髪を乾かしてると
スライドドアがそっと開く。
ドライヤーの大きな音がしていても
鏡越しに…隙間から覗いてる
和の瞳と目が合った。
そんなに遠慮がちに開かなくても
いいのに。
いつも嵐の楽屋で一緒に着替えてるし。
気にせずほぼ裸同然で潔く
着替えてるのは…誰よりもコイツだし。
なんなら公演後の風呂だっていつも
一緒に入ってたし。
なのに…なぜか家だと恥ずかしがる。
俺に火を付けたくないのかもしれないけど
そういうところが…
逆にこっちはたまんない。
『…まーくん。昼飯食ったの?』
『ううん、本当は午前中にはロケ
終わる予定で、スタジオに戻ってから
休憩のはずだったから。』
『…そうめん…茹でた。』
さすが…
本当に俺のコトが良くわかってる。
この夏は忙しくて
大好きな素麺もなかなか家で
食べることもなく…ロケ弁の毎日だった。
もちろんお弁当もありがたいんだけどね。
嬉しくなって
そのまま扉を閉めようとする
和を呼び止めた。
『かず!』
『…なによ。』
『こっちきて…』
パジャマからいつものお家スタイルに
着替えてる和を鏡の
前まで呼び寄せる。
腕を掴んで、俺の前に立たせて
ヘアーバンドを無理やり外した。
『ちょ、やめろよー』
『セットしたあげる…夜、会食でしょ?』
霧吹きで和の頭を濡らして
ドライヤーをかけた。
めちゃくちゃボサボサだから
かなり多めにシュシュと
水をかけながら、髪をとかす。
『もぉ、いいって素麺伸びるよ?』
『俺は伸びてる方が好きなの。』
『俺は伸びてない方がいい。』
口では抵抗するけど…なんだかんだ
大人しく俺の前に立っている。
襟足に水滴が流れる…
目線に入る和のうなじ…
俺はここに…何度も落とされてる。
初めて暴走した日も
この白くて綺麗なうなじに
水滴が流れる様子が
たまらなかったから…だった。
片手にドライヤー、片手にクシを
持ってるから…
そのまま軽く…和のうなじに
唇をくっつけた。
『ひゃーっ!
…ちょっ!ちょっとなんなの!?』
首筋を押さえながら
真っ赤になって振り返る。
『あ、ごめん。ごめん…つい。』
『つい。ってなんだよ。
油断も隙もないんだから。』
『はい。じゃあ前向いて。』
『もういいよ。あとは自分で
やるから。』
そう言いながら拗ねたように
口を尖らせた。
『…かずは俺のでしょ?
キスしちゃダメなの?』
また耳まで真っ赤になって
俺の方を振り返り、潤んだ瞳で
睨んでくる。
『ダメじゃないけど、今じゃない。』
『俺は今したい。』
俺も負けずに和のことを見つめる。
鏡の照明の光が瞳に入るから
綺麗な薄茶色の目が俺を睨む。
全然、怖くない。
観念したように目尻を
さげる和が…
一瞬だけためらってから
また俺を上目遣いで見上げて
『ちゅ』
って音を立てるように
唇を重ねてきた。
『はい。これでいい?
もう素麺食べるよ。』
あまりに素早い一連の動作に
俺の方が動揺して…立ちすくんでると
強めに腕を引かれて
リビングまで連れて行かれた。
…そーめんよりかずくんを
食べたいんですけど…?
つづく…
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暴走した日のものがたりです↓
もしよければ🫶
