にのあいフィクションです。
※ご注意ください。
ものがたり『告白』のつづきです。
エピソード0です🙇‍♀️








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楽屋の椅子で5人仲良く
弁当を食ってたら、翔ちゃんと
かずが昨日の晩飯の話をしていた。


『俺昨日、あそこ行ったんだよ。』

かずに向かって翔ちゃんが
声をかける。

『ん?あそこ?』


『ほら…ニノに教えてもらった…』

『定食屋?』


『そう!あそこの生姜焼き
 マジで美味かったー。』


『ふーん。俺、行ったことないけど…』

『えー!!!?マジぃ?』



そう言えば…最近…
かずが仲良くしている
俳優さんが美味い店をよく知ってて

それを横流しで翔ちゃんに
教えてる姿をよく見かける。


さも、行ったことあるかのように
話すから…その俳優さんと一緒に
ご飯行ってるんだと思ってた。


『俺も生姜焼きとか食いてぇな。』

『行けばいいじゃん?せっかく
 教えてもらったのに…
 だいたいどこで会ってんの?
 あの人と。』


聞こえてるのに…知らんぷりして
首を傾げる、かず。


なんだろう?ちょっとだけ
耳の縁が赤い。


そしての俺の方をチラッと見てくる…



話を変えるように
『俺なんていつも1人で
 出前ですよ。』

なんてつぶやいてる。



確かに…こいつは1人で定食屋とか
行くタイプじゃないよな。


あ、もしかして俺に
付き合ってほしいってこと?
その定食屋に。


『あ、じゃあ…』

俺が2人の会話に入ろうとした瞬間
松潤から肩をたたかれた。


『相葉くん。ちょっと
 自販機までお茶買いに行こうよ。』


『え?お茶?…あるけど…』


『いいから。』


強めに肩を掴まれたから
渋々立ち上がり、2人で
楽屋を出た。



自販機の前まで来て
…周りを確認した松潤は
神妙な顔をして俺を見てくる。



『ん?金?あるよ?』


『違うよ。ニノのこと。』


『え?…』


なんかイヤな予感がして
胸がチクっとなった。


『さっき言ってた…あの俳優さんと
 ニノが会ってるところを
 俺の友達が見たんだよ。』


『…え?…』

『BARにいた。』


『バぁー??ニノが?!』

『カウンターに並んで座ってて
 すごくイチャイチャしてたって。』


『……』


マジかよ。なにやってんだよ。
あいつ…

そんな風に口に出しかったけど
グッと飲み込んだ。


『その後…BARにあるVIPルームに
 2人で入って…
 小一時間くらい出て
 こなかったみたいだよ…』
 


俺は眉をひそめて…まっすぐ
松潤を見た。


それって…そういうこと?だよね?


『なんで…俺に言うの?』

『あ、いや。なんとなく…
 相葉くんならニノの暴走を
 止められるかな?って。』

『暴走?』


『だって。あの人いい噂聞かないよ?
 この業界…ゲイの人なんてたくさん
 いるけど。
 結構、男女問わず見境ないって…』


ダメだ…すごいモヤモヤする。


だからと言って俺に
かずのプライベートの事情を
止める権利はないから。


『なんもできないよ?』

『だって、相葉くん…
 ニノのこと好きでしょ?』


直球で言われて
取り繕うこともできない。




『…何度も振られてるから。』

『でも、好きなのわかってるんでしょ?
 あいつが…好きなのは…
 自分だって。
 そう、思ってるんでしょ?』




そこまで気づかれてたんだ。
なんか…

メンバーってすごいな。

そんな風に客観的に見てしまう
自分もいて

恥ずかしいを超えて
なんか情けなくなった。


スタッフさん達が俺らを探してる
声がして、急いで楽屋に戻った。




俺…どうしたらいいのかな?











つづく
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にのの誕生日まで続く予定です🎂






サウナの隣の人は
やっぱり相葉くんでしょうね?
一緒に行った人じゃないと
気まずくはならないもん。笑