にのあいフィクションです。
※つづきです。
→結局、長くなってすいません。🙇‍♀️
 しかも『相葉くんのゆううつ』なのに
 にのちゃん視点です。笑








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今日の分の撮影が終わって
預かってもらってた携帯を
確認すると…アイツから
LINEが入ってた。



別居生活を伝えて…家を出た時。
めちゃくちゃ不機嫌になってたから
当分、あっちからは連絡来ない
だろうなぁ。
こっちからしなきゃ…かなぁ。
なんて思ってたのに…


思いの外、早かったから
ちょっと驚いた。



【明日の撮影入り時間早くても、
 今日帰って来い。】


『げっ。』


めずらしくお伺いではなく
命令形だった。
相葉さんのこの感じは
俺の中では『絶対』だから。


【了解。これから帰ります。】
それだけ返信して、急いで
楽屋を出る。




明日の朝は少し遅めだったから
今日はゆっくり、タケノコ王子見ながら
寝ようと思ってたのに。


ゆっくりは寝れないな
…たぶん…///



車を飛ばして、相葉さんが待ってる
俺の家に帰る。





『ただいまぁ』


玄関を開けると
いい匂いが鼻をくすぐる。

リビングのドアも全開になってて
白い煙が外に逃げてた。


餃子かな?



ここ1週間、無機質の何もない家に
出入りしてたから
色のある場所に帰るのは
久しぶりで、ちょっとだけ
頬が緩んだ。



『かずぅ?…おかえりー!!!』


そしてもっとも俺を安心させる声が
聞こえて…
なんだか泣きそうになる。


結局、俺も本能的には
相葉さんの傍にいたくて
相葉さんのところに帰って
きたかったんだ。


ホットプレートの前に座って
餃子の焼き具合を見てる
相葉さんの真横に
相葉さんの方を向いて座る。


そのまま肩におでこをつけた。



家中に充満してる餃子の匂いより
相葉さんの匂いを感じたかった。


俺の頭に、首を傾げて
頭を寄せてくれる。


『…おつかれさん。』とか言いながら。



『てか…なんで、命令形なんだよ。』
甘えたいくせに、強がって言うと…


『そろそろかずくんが、寂しくて
 他の人に浮気しちゃうんじゃないか
 って心配になったから…』

ちょっと不貞腐れたように
言いながら俺の頭にぐりぐりしてくる。


…ありえない。
俺が他の誰かと浮気するなんて
絶対にないのに。


そのまま顔を覗き込むと…
なんだか少し寂しそうな顔を
してるように見えた。


『え?まーくん?どうしたの??』


『……かずが、丸ちゃんと
 仲良くするから』


ん?丸ちゃんって?

丸山……。あ、今日だったんだ丸が
来た回のニノさん。



『あ、あれは、テレビ的なやつ
 だろう?いつもの。』

『でも、かず…真っ赤になってたし
 色気もすごかったよ?
 あそこにいる人、全員男なのに
 全員たらしてんじゃん。』


めずらしいな…
この人、基本的にこういう嫉妬みたいな
言葉、思っても口には出さないのに。


俺はこういう感じの相葉さんに
堪らなくなってしまう。


そのまま、首に腕を回して
頬に唇を寄せた。


餃子よりも…この人を食べたい…

そんな気持ちになってしまう。



フライパン返しをテーブルに
置いて、ホットプレートの温度を
保温にした相葉さんは


俺のそれに応えるように
俺の腰に手を回して、引き寄せる。


ちょっとバランスを崩して
2人してラグに倒れてしまった。


『あ、ぶね。』
相葉さんの上に乗っかった
俺を嬉しそうな顔をして見上げる…



『ふふ…積極的じゃん。
 押し倒された…』

『…こ、これは不可抗力だから。』





相葉さんは…許可もなく
俺の後頭部を押さえて
唇を合わせた…











つづく
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