にのあいフィクションです。
※風磨目線のコメディです。
 ご注意ください。🙇‍♀️







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ニノさんの収録は今年も無事
終了となった…

ニノさん納めの日。

孝太郎さん行きつけの中華屋さん。



陣さんとガンバレルーヤは
次の仕事があるからと
残された二宮くんと俺と…





『孝太郎く〜ん。帰るのぉ?』


『二宮くんごめんね。明日も
 朝、早くて…』



甘えながら孝太郎さんの首元に
抱きついてる…

この方が結婚できないのって
この人のせいなんじゃないか?と
すら思ってしまう。


二宮くんに抱きつかれて
満更でもない感じで。


俺は引き剥がすように、二宮くんに
帰ろうと促した。



それが気に入らなかったのか
今度は俺の腕にしがみついて


『風磨。家まで送って…』

『え?!なんで。帰れるでしょう?』



『ウチで飲もう?』

『イヤですよ。明日リハなんで。』



そんな言い訳は全く無視して
スタッフさんが呼んでくれた
タクシーに押込められた。



先程までのテンションとは裏腹に
黙ったまま携帯をいじってる
先輩じゃなくなった、先輩。




『ねぇ。』

『ハイ?』


『翔ちゃんに連絡して』


『…え?!なんで?』


『いいから。』

圧がすごすぎて、断われず
翔くんへ電話を掛けた。




『もしもし…』

『あ、風磨?今からここの場所の
 地図送るから。』

『え?』
電話越しの相手が明らかに
翔くんではない人で…



『あ、相葉くんですか?』

『悪いんだけど、そいつ
 連れて来て。』


俺は『そいつ』の方を見た。
澄ました顔で携帯を触ってる。



この人たち…なんなんだ?
自分で連絡すればいいのに。



疑問は残りつつも
2人で家にいるよりは
いいだろうと…
タクシーの運転手さんに
店の近くへと行き先を
変更してもらった。



ちょっと手前で降りて

なぜ自分で相葉くんに
電話しなかったのかを聞くと…



『…恥ずかしいから』と
一言だけ返ってきた。



なんなんだ…マジで。
今更、恥ずかしいって。





店の扉を開ける。



女将さんは二宮くんの顔を見て
何も言わずに
奥の座敷を案内する。


さすがにあの2人がいるのだから
そこに合流することは
全日本人がわかるだろうレベルの
簡単な答え合わせだった。




個室の扉を躊躇なく開ける
二宮くん。

その様子を見ても
何度もこの場所に来てることが
わかるし
いつもこの部屋なのだろう。



『うぃーす。』


『お疲れー。』



部屋にはもちろん
翔くんと相葉くんが
座っていた。

翔くんが奥にいて
相葉くんが扉側にいる。



何も考えなければ
扉側にいる相葉くんの横に座るのが
後輩としての常識なのだろう。


でも雰囲気でわかる。
相葉くんはたぶん、二宮くんを
隣に置きたい。と…



俺が迷ってるうちに
二宮くんは躊躇なく、翔くんの
隣に座ろうとした…



『かず!』


相葉くんの声が響いた。
続けて…


『風磨、奥行っていいよ。
 かずはここ。』



うわー。こういう時はちょっと
亭主関白なんだー。
とか…初めて見る相葉くんの
オーラに何故かキュンとなる。



二宮くんはなんの文句もなく
相葉くんの隣座った。


俺は翔くんの隣に座らせてもらう。




慣れない空間に
ちょっとだけ落ち着かない。


首脳会談みたいな場所に
なぜ俺がいるのか…?



そんなことを思いながら
ソワソワしていた。








つづく
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