※にのあいフィクションです。
ご注意ください。











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俺は…基本的に『受け身』だ。



俺の周りの人たちは
皆、決めてくれる人たち
ばかりだったから
その空間が楽だった。




ふにゃんとしてそうで
自分を持ってるリーダー。
ご飯屋さんに行っても
迷うことなく
自分の好きなものを選ぶ。



翔ちゃんからは…
『ニノがお店決めてよ。』
なんて言われたことない。
だいたい好みを伝えたら
良い店に連れて行ってくれる。



Jは…
あーでもない。こーでもない。
と言いながらも最終的には
相手の想像を超えたものを
必ず用意してくれる。




俺はそれがとても居心地が良いと
感じていた。

『なんでもいいよ。』と
言いがちな俺の…

好みを熟知してくれてる人たち。







あいつは…




ジュニアの頃は
誰よりも王様だったのに。


それ以上に我慢することを
覚えて…
相手に寄り添う。


そんな大人になってしまった。



いやそれはそれでスゴイこと
なんだけどね。


俺が好きだった相葉さん…
じゃない行動を取ると
なんとなく歯痒くなる。



もっと俺には俺様でいいのに。




『かずはどっちがいいの?』
『かずの行きたいところは?』


とかいちいち聞いてくる時期が
あって…ちょっと不満だった。



だから『自分がわからない…』とか
言い出すんだよ。



人に合わせすぎ。





…お互いの家に行き来するように
なってからは…
俺のことは気にせずに
まーくんの好きなように行動して。
と約束していた。



俺が居たって飲みに行けばいいし
何が食べたいか?なんて
聞かないでいい。




俺はただ、相手に寄り添いすぎて
自由に生きられない…相葉さんを
見たくなかった。





うん。





ちゃんと俺好みになってきたな。
って思う…
いや、あれが相葉さんの『素』
なんだと思う…。





翔ちゃんへのプレゼントを
選んでる夜会を見てて…
満足していた。



何のために稼いでるの?
自分の好きなことに使えば良い…



まぁ…それは?…要らないでしょ?
って言うのもあったけど。





『ねぇ。椅子はいらなくね?』



『だって色可愛いじゃん。
 にのあいカラーで♡』


なんで…
翔ちゃん家ににのあいカラーの
椅子を置くんだよ。




そういえば…夏の初めに
3人で中華行った時に
椅子が欲しいって言ってたな。




あの時も…




【そろそろ会っておこうよ。】


3人のグループLINEに翔ちゃんから
連絡があって…

そういうのがないと
忙しくて会わなくなっちゃうからね。



【イタリアンか中華
 相葉くんとニノでどっちがいいか
 決めておいて】




そんなメッセージが来てた。




収録前に来てたから
既読だけつけて
後で返信しようと思っていたのに。




収録が終わって
スマホを開くと…



【中華にしよう!】


と言う相葉さんからの返信に
翔ちゃんからの【了解】という
スタンプが入ってた。








もはやここまで来たか。笑
と思ったけど…
俺にとっては
潔いくらい気持ちがいい。








家に帰って…
ソファーに寝転び
文庫本を開いてる相葉さんの
でかい図体を見つめた。




『あ、かずおかえりー。』



『うん。ただいま…
 あのさぁ。
 翔ちゃんからのLINEの返信
 ありがとうね。』


『あーぁ。かず、中華でしょ?』


『ん?』


『だって、中華好きじゃん。
 かず、この間イタリアンは
 ゆっくりできない
 とかポロッと言ってたし。』






確かに…



相葉さんは俺様でもなんでもなく
結局は、誰よりも俺を熟知してる…
俺よりも。






そういうことなんだね。






やっぱり俺が1番
居心地のいい場所は
相葉さんの隣なんだ。








俺が調教してるようで…
俺がこの人たちに
調教されちゃってるのかな?






そういうことです。





おわり




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