にのあいフィクションです。
※ご注意下さい
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今日あたり…
小峠さんと飲み行っちゃったかなぁ。
なんて思って帰ってみたら
おかえりの声の前に聞こえる…
ギターの音色。
思ったより巻いて上がれたから
こんなに早く帰ってくるとは
思ってないんだろうな。
『ほぉら〜あなたにとって
大事なひ……とほど…。あ。』
いつもBmでつまづくんだよなぁ。
相葉さん。
『ただいま。』
ギターを抱えてる相葉さんの
耳元でつぶやくと
驚いて振り返った。
『あれ?!!うそ。早くない??』
『まーくん。なんでBm弾けないの?
2フレット目だってば。』
『カポしてるとわかんなく
なるんだって。』
俺は相葉さんの指を
Bmの位置に持っていく。
弦を押さえてストロークすると
望みの音が出て、満足してる。
『やっぱり、こっちから覚えるの?』
ついこの間まで
『想うた』を頑張ってたのに…
『なんか、生で聞いたら
すごく感動しちゃったんだよねぇ…』
知ってる。
あの顔は相当心に響いてるな。って
思ったから…
『…今日、飲みに行かなかったんだね。
そろそろ小峠さんと行ったかと
思ってた。』
『うん。風磨のこともあったからね。』
俺らは感染対策をかなり
慎重にしていた。
相葉さんは折角、大阪に1週間も
行ってたのに…たこ焼きすら
食べずに劇場とホテルを往復していた
らしい…
俺はもともと家が好きだし
誘われたってなかなか行かないけど。
相葉さんは普段、付き合いがいいから…
徹底している理由は
責任感。
それだけ。
しかも…
俺らのどちらかがコロナになったら
確実に移しちゃうから…
2人で仕事の穴開けたら
オオゴトだよねぇ。
もちろん事務所は
前日、一緒の仕事だったことに
するんだろうけど。
俺はすごく小さい声で
『ごめん』とつぶやいた。
俺のことを思いやってくれてるから
家にいることを選んでくれたの
だろう…
もちろん相葉さんには
聞こえてて
ちょっとだけ眉をひそめながら
『かず…
俺は今日家に居て正解だったと
思ってるよ?』
そんな風に言ってくれる。
『うん。』
『こんなに早い時間から
かずと飲めるの嬉しい。』
……優しい声で
太陽の笑顔で
素直な気持ちを
伝えてくれるから…
いつも『大好き』って思っちゃう。
『じゃあギターはもう終わり?』
相葉さんは立ち上がって
俺にギターを渡してくる。
『俺、メシの準備するから…
かずが1回だけ弾いて?』
『…いいよ。なに??小さな恋のうた?』
『うん。』
俺は相葉さんのリクエストに
答えた…
ただ、あなたにだけ
届いて欲しい…
響け恋のうた♪
つづく
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