先日、グリーンゾーンを見てきた。
「ボーンアイデンティティ」を手がけたポール・グリーングラス監督とマット・デイモンが再度コンビを組んで製作した作品だ。
部隊はイラク、バグダッド。マット・デイモン扮する米陸軍ミラー准尉のチームが任務を受け、大量破壊兵器を探すのだが、情報は常に誤りで、大量破壊兵器は一向に見つかる気配はない。相次ぐ誤認情報にミラー准尉はこの任務は何かがおかしいと感じ始める。
「ボーンアイデンティティ」のファンである私にとって、この映画は公開するとわかってから、必ず見ようと決めていた映画だった。正直、前作以上の映画であることは期待していなかった。というのも、イラク戦争という現実の出来事が背景になっており、テーマから見ても前作のようなエンターテイメント作品には100%なりきらないと思っていたからだ。しかし、ポール・グリーングラス、マット・デイモンのコンビなら前作の片鱗は見せてくれるはずだと期待していた。
しかし、今作品は一言で言えば、中途半端。現実に起きている出来事を背景にするならもっとドキュメントタッチに描いたほうが良かったと思うし、戦争を批判したいなら今のこのタイミングじゃないだろう。前大統領が就任していた間にするべきだった。このタイミングでの公開では、現政権は前政権と違うよ、今のアメリカは悪くないんだよ、という政治的なプロパガンダの役目を果たしているようにしか見えない。
それだったら、もうこの際エンターテイメントテイストたっぷりに仕上げてほしかった。胸のすくようなアクション、本格志向のアクションで再びあっと言わせてほしかった。さすがにマット・デイモンの演技は素晴らしくミラー准尉を本物っぽく存在感たっぷりに演じて見せてくれたが、アクションシーンはほとんど印象がない。しかも見方の兵士にのされちゃってるし。強いマット・デイモンがやっぱりいい。
それに物語の進み方、またクライマックスシーンのスリリングさも中途半端。
よし!これから!というときに以外にあっさり終わっちゃったりして、いい線来てただけになんだかもったいなかった。
しかし鑑賞前の自分の期待が高すぎただけで、見たら損する映画ではない。ある程度の水準の映画に仕上がっている。そのあたりはさすがだと思う。点数をつけるなら今回は68点てところ。
次回はぜひ、スカッとする純エンターテイメント作品を期待したい。