水分を十分にとっていないと、血液の

粘度が高まってドロドロになり、血流

が悪化して心筋梗塞や脳梗塞を起こす

といった健康情報、または水分不足は

肌を老化させるといった美容情報が、

マスコミを通じて世間に広まりまし

た。その結果、常にペットボトルを手

放さずに水分をとる人、会社のデスク

で無意識にコーヒーやお茶を口にする

人をよく見かけるようになりました。

人間の体の60%以上は水分であって、

生命を維持するために体内で起こる化

学反応も、水なしでは行えません。水

分をとることは必要です。でも、健康

維持や美容によいものも、とりすぎれ

ば害にもなります。過剰にとりいれた

水分が十分に排泄されずに、体内にた

まっていくと、思わぬ症状を引き起こ

します。

漢方では2000年も前から「冷えは万病

の元」と考え、体内に余分な水分がた

まっている状態を「水毒」といいま

す。水毒が体を冷やして、病気を呼び

込むと考えていました。