2020年1月16日(木)



〈Eテレ〉
📺️おじゃる丸(再)
▽17ー69:おしゃべりな道具たち【初回2014年11月6日(木)】

▽脚本:今井雅子
▽絵コンテ:大地丙太郎
▽演出:赤城博昭
▽作画監督・原画:渡辺はじめ
▽動画:上田温子・村山里野

・タナカヨシコの店にやってきたおじゃる丸。しかしタナカはるすでだれもいない。タナカの帰りをまつ間、おじゃる丸がウトウトしていると、どこからか声が聞こえてきた。店の中のだれかが、おじゃる丸のわる口を言っている。その声の主(ぬし)は、音の外れた木琴(もっきん)、サビついた自転車(じてんしゃ)、そしてガタガタゆれるちゃぶ台のようだ。(公式HPより


✏️おはなし


・タナカヨシコの店、おじゃる丸が尋ねてくるも留守の模様。タナカヨシコの真似で「おやおやこれは雅なおじゃるちゃんかい。今日もまた愛くるしいじゃないかい。どうだい?この大福でも食べておいきよ~…などとということは決して言わぬババであろうが」などと呟くも、もしかしたら大福を買いに言ってるかも知れない、と待つことに。



・いびきのおじゃる丸、とそこに「なんだい寝ちゃったよ」「ぐうたらのおじゃる丸だよ。だらしない顔してるよ」との声が。目を覚ますおじゃる丸、やかましいと文句を言うも、ここは私たちの家、と木琴。他にも自転車とちゃぶ台がおり、ちゃぶ台からは「このぐうたら丸!」と一喝。木琴からは「グーピー鼻が鳴ってたよ、カッコ悪~い」とイヤミ




・木琴を叩きながら「だ ま っ て た も」と歌うおじゃる丸、音が外れる事に気付き音痴な木琴、と反論。ちゃぶ台にはガタが来てることを指摘、錆でキイキイと鳴る自転車にも「うるそうてかなわん」とチクリ。これでは誰も買い手はつかぬ、タナカも手入れしてやれば、とおじゃる丸







・ここで道具たちからも反論が。ちゃぶ台は「いつだって家族の中心にいてね、あの人達の笑顔、たまには愚痴もね、聞いたりしてさ、幸せを見守ってきたのさ」
自転車は「僕に乗ってた男の子はね、僕に乗れるまで大変だったんだ。お父さんが支えてあげてね、やっと一人で乗れるようになったんだよ、そしてこの子がお父さんになって今度は自分の子を僕に乗せて練習させたんだよ。役に立ったんだから」
木琴は「私を叩いてた女の子はね、私と遊ぶのが大好きでね、毎日毎日私を叩きながら歌を歌ってた。そして今はね、大きなステージで歌う歌手になったのよ」



・「じゃが今となっては役立たずのガラクタとなってお払い箱となったのじゃな」とおじゃる丸。怒るちゃぶ台に「本当のことをズバッと申すそれがマロの雅なところじゃ」。
そんなおじゃる丸に「嫌な雅、なんの役にもたたないまま毎日ダラダラしてる雅よりは、以前はしっかり役に立った私たちの方がよっぽどマシだと思うけど」と木琴。そんな木琴にポンコツの負け惜しみ、とひかないおじゃる丸、そしてまた昼寝へ



・仕入れから帰ってきたタナカヨシコ。「ただいま」も言うもそれはおじゃる丸ではなく道具たちに言ったとのこと。道具たちから文句を言われてた事を話すおじゃる丸だが、今は静かな道具たち。
「ああ、またかい」なタナカヨシコ、しょっちゅうあることらしい。ここで仕入れてきた新しい古い道具に乗っかるおじゃる丸に気付いたタナカヨシコ、隅に置くよう指示。




・木琴の側に道具を置き「マロ役に立ったかの」とおじゃる丸。
ではそろそろ大福かの?と尋ねるもそんなものは無く「ねぼけてんじゃないよ」と一言。「この物らの口の悪さはタナカ譲りじゃの…これではとうてい売れぬの。この物ら」とおじゃる丸。
「別に売れなくたっていいさ。わたしゃこの子達が好きで集めてるんだ。ず~っとここにいてくれていいのさ」とタナカヨシコ



・こんなオンボロのどこが、なおじゃる丸に、ちゃぶ台はギリギリ使える実にいい塩梅、木琴は世界に一つの音階、自転車は錆びっぷりが堪らない、とタナカヨシコ。
そんな様子に木琴を叩きつつ「マ ロ に は わ か ら ぬ」なおじゃる丸





・「あれ?何?その愉快な音色は」と尋ねてきたのは一人のおじいさん。「お ん ち な も っ き ん」と鳴らすおじゃる丸、おじいさんは「出そうと思って出せる音じゃないよ」と絶賛。
目が高いね、とタナカヨシコ、おじいさん、木琴をお買い上げ。「売れたの…(おじゃる丸」 「わかる人にはわかるのさ(タナカ」 「ギシギシの自転車もガタガタのちゃぶ台も欲しがる者がおるのかの?(おじゃる丸」 「どうかね(タナカ」 「そうそうおるとは思えんがの~オホホホホッ(おじゃる丸」 



・屋根には音が外れるウクレレさん。タナカヨシコの店では錆びた自転車を漕ぐおじゃる丸。「あんた最近毎日来てるね」というお話。


📝道具たちとの会話はシャクの世界のような背景。夢か現かわかりませんが、おじゃる丸は妖精貴族、話せても不思議では無いですね。今井雅子脚本はセリフが他より多く、それも外せない印象的なセリフが多いのでどうしても長くなるのが悩みどころでもあったり