2019年10月24日(木)



〈Eテレ〉
📺️おじゃる丸
▽22ー41:クワ子に恋して背のびして【初回2019年10月24日(木)】

▽脚本:今井雅子
▽絵コンテ・演出:牛草健
▽作画監督:丹内 司
▽原画:松丸知宏・津田夏貴・上田温子
▽動画:藤波正和・片岡絵里

・電ボのこんどの恋(こい)のあいてはクワガタのクワ子。りっぱなハサミにバッチリメイクのゴージャスな女の子だ。おうちにいらっしゃいませんか?とさそってみるが、気のりしないようす。しかし田村家のある坂田(さかた)マンションに案内(あんない)すると目の色がかわった!「あんたお金持(も)ちだったんだっ」。マンションぜんぶが電ボのものとかんちがいしたようだ。「ああそうさっ」、と電ボはついつい背(せ)のびする。(公式HPより


✏️おはなし
クワガタのクワ子さまに一緒に出掛けないかと誘う電ボ。「閉じこもっていてはせっかくのご立派なハサミとキラキラの羽がもったいのうございます」と語りかけるも「うちでダラダラしていたいんだよね~」とつれないクワ子さま。
それならばと、気分を変えて家へと誘う電ボ、すぐそこ、と指差したのはもちろん坂田マンション。

「(クワ子さまに一目惚れしたのが春のこと…夏が過ぎ秋が来てもうすぐ冬。ついにデートに誘い出すことが出来ました!)」。坂田マンションに向かいつつ、心の中で喜ぶ電ボ。
やがて坂田マンション前に到着。見上げるや、「ここがあんたの家?あんたすごい家に住んでたんだねぇ」と急に目を輝かせるクワ子さま。どうやら電ボをお金持ちと勘違いした模様。

確かにゴージャスなクワ子さまを射止めるにはこれくらいお金持ちでないと釣り合わない、とほくそ笑む電ボ、「そうさ!お尻もピカピカ家もピカピカ、お金持ちの電ボさまとは俺様のことよ!」とつい乗っかる電ボ。そんな電ボに「あたしお金持ち大好き!」とこちらも上々なクワ子さま。
そんなクワ子さまに「俺様の家には森みたいに広い庭があってね」と木の蜜も食べ放題と自慢しつつまずはエレベーターへ

しかしいつもの癖で田村家の階のボタンを押してしまう電ボ。さらに、坂田マンションの本当のオーナーの息子、金ちゃんも乗り込んでしまい焦る電ボ。バレたら大変と「やあ金太郎君、元気かね!」といかにもな素振りで話し掛ける電ボ。
その後も田村家の階を過ぎ「電ボ君、うちに来るんですか?(金ちゃん」 「ああ、もちろんうちに行くのさ(電ボ」と誤魔化す電ボ。不思議がるクワ子さまには「俺様の家はみんなの家さ」などと受け流す電ボ

最上階に到着。「いらっしゃい」な金ちゃんの言葉に「中にお入りくださいということさ!金太郎くん、ドア開けご苦労」と誤魔化しつつ庭へ向かおうとする電ボだったが、鍵が掛かっておりドアは開かず。ここも金ちゃんにドア開けを指示しどうにか突破した電ボ

屋上の庭へ到着。木の蜜に大満足なクワ子さまに「俺様の庭はクワ子ちゃんの庭さ!お金持ちって最高だよな!」と得意気な電ボ。更なる蜜を求めて庭の奥へと進む2人。「さあ行こう!(電ボ」 「最高!(クワ子さま」

お腹いっぱいのクワ子さま、日も落ちてきたしそろそろ帰ろうとするが「もう少しゆっくり俺様の庭を探検しようぜ」と電ボ。しかし、冷たい秋風が吹くマンション屋上、やはり帰ろうと話すクワ子さまに「そうしたい気持ちはやまやまなんだけど…帰る道がわかんなくてさ~」と電ボ

は?なクワ子さまに「庭が広すぎるんだよな~これだからお金持ちは困っちゃうよな~」と電ボ。金太郎くんに迎えに来てもらえないの?とクワ子さま、「ここからだと大声で叫んだって聞こえないんじゃないかな~」と電ボ。

「ここあんたの庭なんだよね?あんたこのうちのご主人様なんだよね?」の一言にギクリとする電ボ。「ご主人様なのに自分の庭で迷子になるわけ?」と問い詰められた電ボ、ついに「お許しくださいませ!」と降参。

「クワ子さま、わたくし嘘をついておりました!ほんとはこのお屋敷、わたくしのものではございません!わたくしはこのマンションの一室の田村家にご厄介になっている、しがない居候にございます!クワ子さまの気を引きたくてお金持ちのフリをしてしまいました!」とすべてを明かし平伏する電ボ

やっぱりね、とクワ子さま。この家に来てから様子がおかしかったとの事で薄々感付いてた模様。「ご立派なハサミをお持ちのゴージャスなあなた様にふさわしいオノコでありたいとつい背伸びをしてしまいました!」と謝る電ボだったが、「立派なハサミ?これ付けバサミだけどね」と突如ハサミを取り外すクワ子さま。

更に羽も付け羽、まつげも付けまつげと本当の姿を明かし「地味…だよね?」とクワ子さま。そんなクワ子さまに飾り気がなくたいそう可愛らしゅうございます、と電ボ。
思わず顔を背けるクワ子さま、怒ったと思いきや「かわいいって言われるの慣れてないから」と赤面の様子。

「あたしたち、かっこつけの似た者同士だったんだね」とクワ子さま。やっとクワ子さまに想いが通じた、と喜ぶ電ボ、「このままずっとこの広いお庭で2人きり、春を待つのも悪くないかも知れませんね、クワ子さま…」

しかし、反応がないクワ子さま。よく見ると既に眠ってる模様。「そういえばクワガタさまは冬になると長い眠りについてしまわれると聞いたことが…となるとクワ子さまはこのまま春まで眠ったまま?そんな…やっと想いが通じたというのに…クワ子さま、あんまりにございます!」。月光町に響く電ボの悲痛な叫び。

「飽きもせず 恋に破れる虫の声 電ボの春はいつ来るのやら」 そんなおじゃる丸の和歌で今回の恋の劇場は終幕。




📝電ボ、恋の劇場。22シリーズ後半最初のお相手はクワガタのクワ子さま(cv.ゆりん)。実は死別で終わる事の多い電ボ恋の劇場ですが、今回は珍しく似た者同士、ついに成立か、と思わせてのやはりそこはおじゃる丸であった。
とは言え、はっきり両想いまで描かれるのは極めて珍しいパターン。まぁ、クワ子さまが春に目覚めたとして電ボを覚えてる保証は何一つない訳ですが、これからも幾度と描かれるであろう電ボ恋の劇場、その度に今回の話が常に頭をよぎるんだろなと、更にハードル上がった感じもします。

📝追記:2020年2月13日(木)再放送時のEDイラスト追加


📷️以下画像