2019年6月27日(木)




〈Eテレ〉
📺️おじゃる丸(再)
▽17ー18:タナカ えをうりこむ【初回2014年4月24日(木)】


▽脚本:今井雅子
▽絵コンテ:小華和ためお
▽演出:宮下新平
▽作画監督:川口準之祐
▽原画:及川あずさ・中川理恵


・古いものを売るタナカヨシコの店に来たおじゃる丸たち。社長のタナカヨシコが1本の棒(ぼう)をとりだした。それは古いフライパンの「柄(え)」。なんと、りっぱな売りものだという。遠いむかし、とても人の役(やく)に立ったフライパンだったからだ。タナカヨシコは、それをつかってパンケーキをやいた職人(しょくにん)の物語(ものがたり)を話しはじめる。おじゃる丸たちは聞いているうちにすっかりおなかがすいてしまう。(公式HPより


📝絵ではなく。おじゃる丸では落語ぽい話もちょいちょい見られるんですが(天狗裁きとか饅頭こわいとか千早振るとか)、今回は直接的に似た噺は無いようですけど、商売上手、という部分では「猫の皿」的な感じかなと。











・古いものを扱う骨董タナカヨシコの店にやって来たおじゃる丸とカズマと電ボ。タナカヨシコの手には謎の棒のようなものが。聞けばこれはフライパンとの事だが、肝心の丸い部分がない。つまりこれはフライパンの「柄(え)」
こんなものを買う客などいるのかの、と呆れるおじゃる丸だが、タナカヨシコいわくこれは「お手柄のフライパン」らしい。
モテガラ?なおじゃる丸にお手柄、とカズマ。そのお手柄のフライパンの由来が気になるカズマ、「ちょいと長くなるけど話すとするかね」と話し始めるタナカヨシコ













・遠い遠いある国に力自慢の料理人がいたそうで、フライパンケーキを作る名人だったとのこと。フライパンケーキとは粉に砂糖・牛乳・卵を混ぜてフライパンで外はこんがり中はふんわり焼き上げたケーキらしいが、カズマいわく「それってパンケーキじゃない?」
さて、来る日も来る日もフライパンケーキを焼いていた料理人、空中に飛ばすのが得意だったがある日、勢いが付きすぎて柄が折れ、そのまま遥か空の彼方へ。
どこがお手柄なのか気になるおじゃる丸らだが話はこれからとタナカヨシコ









・フライパンケーキを乗せたフライパンの丸い方が落っこちた先はとあるお城。そこにはワガママなお姫様が住んでおり、今日も好き嫌いでお付きの者達にワガママ三昧。そんなお姫様の目の前に落ちてきたフライパンケーキ、それを口にするや「なにこれ?美味しい~!」と笑顔のお姫様。
その日を境にフライパンケーキの虜になったお姫様、ワガママもなくなり、野菜を混ぜた事で好き嫌いもなくなり、お城にも国にも平和が訪れた、とのこと。









・「どうだい?欲しくなったろ?」なタナカヨシコだが別に欲しくはない一同。それよりも、話を聞いていたらお腹が空いてきたらしい。プリンもよいがフライパンケーキも食べてみたいおじゃる丸、カズマも外はこんがり中はふんわりに魅力された様子。
しかし、柄だけではフライパンケーキは作れない、と残念がる一同に「その惜しいところがいいんだよ」とタナカヨシコ。











・とそこに、一人の男性客が来店。「さっきから話を聞いていたら頭の中がこんがりふわふわのフライパンケーキでいっぱいだ。なんでもいいからフライパン一つください」と頼む男性客に、「これなんてどうだい?」と壁に掛けてあった普通のフライパンを差し出すタナカヨシコ。
大喜びで帰る男性客を見送りつつ「ほらね、役に立ったろ?これがあるとただのフライパンがよく売れるのさ」。そしてまた普通のフライパンを壁に掛けるタナカヨシコ。「おじゃタナカ…商売上手じゃの…(おじゃる丸」というお話。