2019年1月9日(水)




📺️おじゃる丸(再)
▽16ー63:ゴミと虫けら [初回2013年11月6日(水)] 

▽脚本:平見瞠
▽絵コンテ:波多正美
▽演出:赤城博昭
▽作画監督・原画:泰野三和子


電ボはお使(つか)いの途中(とちゅう)、空きカンに出会った。名前は「あるみ」。南の国のトロピカルフルーツのジュースがはいったカンとして月光町にやってきたが、中身(なかみ)がなくなったカンは、ただのゴミ。捨(す)てられそうになっていたあるみを電ボは田村家につれていく。しかしカズマたちにとっても空きカンのあるみはゴミ。ゴミ箱に入れられてしまうあるみを、電ボはけんめいに救い出すが…。(公式HPより


📝なかなか酷いタイトルですが()、今回は電ボ恋の劇場。またもや切ない恋物語。ゴミとしての運命に翻弄されるあるみ様(cv.種﨑敦美)、そんなあるみ様を救おうと自らを虫けらと自嘲しつつ奮闘する電ボ。切ないですが炭酸の様な清清しい余韻も残すお話。




・お使いの帰り道。茂みから空き缶を救いだした電ボ。雨水を溜め込み1週間ほど動けなかったらしい。心配する電ボだが、ゴミだから平気、と健気な様子の空き缶。これでも昔は天然果汁100%のトロピカルフルーツジュース、と自慢げな様子。
互いに自己紹介の二人。空き缶の名前はあるみ。「ゴミなんか助けて虫がいいんだね」とあるみ様。私なんてしがない虫けら、と自嘲する電ボの姿に笑顔のあるみ様。笑うとエクボが出来るあるみ様に顔を赤らめる電ボ。





・身の上話を始めたあるみ様。生まれは太陽が眩しい南の島、採れたての果物ジュースを詰め可愛い服を着せてもらいワクワクしながら旅へ。でも中身が無くなればもう用無し。人混みに揉まれ犬に運ばれ川を流されカラスに運ばれ、気付けば見知らぬ町の公園。ここがどこかもわからないとの事。
「ここは心優しき人々が暮らす月光町にございます」と電ボ。どうかご安心を…と隣を見るとあるみ様の姿がない。「空き缶のあるところコーヒー仮面あり!」 そんなコーヒー仮面からあるみ様を取り戻した電ボ。田村家の皆様なら歓迎してくださるはず…と坂田マンションへ



・一旦風呂敷の中に収まるあるみ様。カズマは何やら工作中。お使いの中身はシャク、喫茶一服に忘れたらしい
。風呂敷からこぼれた空き缶に目が行くカズマ、電ボが振り替えるとカズマの工作の一部と化したあるみ様の姿が。
あるみ様を救い出した電ボ、電ボに謝るカズマ。そこに愛ちゃんママ帰宅、空き缶はリサイクル箱へ、再び救い出す電ボ。ごめんね迷惑掛けて、と申し訳無さそうなあるみ様。




・その夜、ベランダ。あるみ様が側にいるのが何よりの喜びと電ボ。ゴミの側にいたいなんてやっぱりあんた変わってるわね、とあるみ様。
「いつかリサイクルされて生まれ変わったら今度はシュワシュワッとした飲み物になりたいの」と夢を語るあるみ様。お似合いでしょう、でもその時はわたくしの事なんか忘れてしまうのでございましょうね、と電ボ。夜空には流れ星、肩を寄せ会う二人。




・翌朝。電ボが目を覚ますとあるみ様の姿がない。とそこにゴミ出しから帰ってきたパパの姿。大慌てで外に飛び出す電ボ。
ゴミ収集車から間一髪あるみ様を救い出した電ボ。「逃げましょう。あるみ様と二人安心して生きられる世界へ」駆け落ち覚悟の電ボに「電ボちゃんに一言お礼が言いたかったんだ。空っぽのあるみに優しくしてくれてありがとね」とあるみ様。
「電ボ、この虫けらの精一杯の愛であるみ様の心を満たしてみせます」そういって抱き合う二人。とそこに再びコーヒー仮面登場。「月光町にゴミは似合わない!」、そして収集車に放り込まれたあるみ様。走り去る収集車、それをただ涙で見送るしか出来ない電ボ。




・やがて季節は夏。とある駄菓子屋の前を通りがかった電ボ。ふと目に入った炭酸飲料の缶。もしや…、あるみ様の夢が脳裏をよぎる電ボ。「どこかできっと元気にしてますよね」そう言い残し立ち去る電ボ。氷に浮かぶ炭酸飲料の缶、そこにはエクボが。というお話。