毎度お馴染み着物ネタ。
「小袖ってナニ?」という方もいるだろう。
小さい袖の事ではない。
大河ドラマなどで見る「戦国時代の着物」と言えばお分かりだろうか。

しかし、時代劇で見る小袖はリアルな姿ではないのだ。
(但し、間違いだとは言えないし、これが正解と断定は出来るものでもないと考えて頂きたい)
では、一体どんな着物なのか!?

小袖については、桃山時代~江戸中期辺りの絵画(洛中洛外図や鈴木春信など)を調べられたし。

着物を着る様になって小袖の研究をされている方の存在を知る。
くさのめ工房を主宰されている吉房泰子さんだ。
彼女は自分の身体感覚に従っていたら小袖に辿り着いたのだそうである。
現在も、より自分に適した暮しを求めて研究されている。
小袖生活の様子はこちらのブログで。

その、泰子さんは小袖体験のワークショップと小袖手縫い教室を開催されている(詳細は上記リンクのくさのめ工房HPへ)。
存在を知ってから長かったが、やっとワークショップに参加出来た!

☆小袖ワークショップの感想☆

普段の男物の着方でもゆるい方だが、更にゆるくてこれでいいのか!?と疑う部分もあった。
しかし、不思議な事にそんなに崩れる様子もなし。
ズレても気にならず直す事をほとんどしなかった。
ゆるいのに乱れなくて驚き!

元々洋服でもタイトなのが苦手で、男装趣味もあり大きいのを承知でメンズを着ている。
ゆったりしていると空気の層があり暖かいのだが、それは小袖にも言える。

身体からすると大きめに出来ており、わざとゆとりを持たせて着るのだ。
そうすると体と着物の間に空間が生まれる。
そこに(体温で温められた)空気が溜まり暖かくなる。

資料を見せて頂くなかに、男も女と同じ小袖着てる!という物もあった。
私の中で泰子さんの第一印象で性別にとらわれない感じがしたのと繋がった。
男女で形が違うという認識は崩れたが気持ちのいいショックだった。

動画を見るのと動く姿を生で見るのは違う。
そして着てみて分かる(着なきゃ分からない)事がある。
所謂対丈着物と小袖は別物。
男着物と似ている様で違う。

男も小袖を着てみれればいいのにね♪と思うがどうだろうか!?
現在の形でも男物は苦しくないから小袖のゆるさを求めるにまで至らないかな?

この小袖体験はきっと着物生活を豊かにするだろう。
着物作りにも活かしたいと思う。


最後に、泰子さんと男着物でハイ、ポーズ!
ベストがペアルックみたいじゃのぉ♪(笑)

 
"こんな事してるのにビシッと着てる訳ないじゃん♪" である(笑)
今後も、小袖に限らず「着物はビシッと着る物だけじゃないよ」というアピールをして行きたい!

小袖に興味を持たれた方、着物を着たいが苦しい、着物は着付けが大変そう、と諦めている方へ。
先ずは、小袖ワークショップ(女性限定)へ参加されては如何だろうか。
要望があれば地方でも開催するそうなので、遠方の方も諦めずお問い合わせを。