最近、着物ネタが増えた。急にと感じる方もいるだろうが、着物歴は短くはないのだ。この際、そこら辺を書き出してみる事にする。

小3まで日本舞踊をやっていた。上達の見込みがなく辞めてしまったが、発表会で国立劇場の舞台に立った事もある。稽古で毎週着物を着ていたお陰で、着物への抵抗はなかった。

踊りを辞めても着物好きは変わらず。正月や雛祭りに着物が着たい、と引っ張り出しては着ていた。とはいえ、晴れ着ばかりで普段着と呼べる物はなかった。

祖母が亡くなって、木綿の着物が見付かる。そこで、これだ!と着物熱に火が着く。気楽に着られる普段着が出て来て、大喜び♪休日に着る様になったのだ。

特別な予定はなくとも、ちょっと出かける時等に着ている。今年は思い切って木綿着物の仕立てもした。

小学校の高学年から、男装を好む様になった。当然、仕立てた着物も男物だ。祖母の着物はウールもあったが、皆対丈にして振りと身八つ口を綴じた。なんちゃって男物である。

女物と比べて男物は着付けが非常に簡単!着物を着てみたいけど着付けが面倒という女性は、男物から始めてみては如何だろうか。

ここから着物を着ていて感じる事を書いてみる。

着物を着ているとたまにある事。着物姿の店員さんに、何故着物を着ているのか訊かれる。こういう愚問が、着物を日常の物にしようという動きを妨げているのではなかろうか。

唯の「着る物」だろう。選択肢の一つとして、好きな服を着ているに過ぎん。

洋服を買う(見る)時に、何故洋服を着ているのかとは訊かないだろう。自ら着る事でリアルクローズを提案しています、と言うならそんな事は訊かなくてもいい。

プロなら木綿着物が普段着なのは知っているだろう。特別な何かがあって着ている訳ではない事くらい分かりそうなものだが。そこまで求めるのは、私の勝手なのだろうか。

着物を着るしか出来ないが、着るだけでいい(着る事が大事)とあの方も言っている。着物の普及拡大には時間がかかる。普段着を積極的に着る事が近道だな。

着物は不便な物ではないぞ。慣れれば何処へでも行けるし、厚遇されたり良い事が多い。あ、普通は慣れるまでが大変なのか。私は恵まれているのだな。現在の環境に感謝せねば!

着物の人が増えます様に♪