読者の皆様に謹んで新年のお慶びを申し上げる。本年もどうぞよろしく。

趣旨は至って真面目だが今回は下ネタ要素を含む。依って苦手な方はスルーして頂きたい。

ある時、深夜番組を観ていたら某芸人がチ〇ポジの話をしていた。芸人二人がゆるいトークを展開する番組での事。

「それは左寄せと決まっとろうが!」私は思わず突っ込んでいた。と同時に嘆かわしくもあった。

正確には記憶していないが、男の象徴は右左どちらが収まりがいいかという様な話をしていた。そこで先の突っ込みをしたという訳である。

西洋に始まる洋服の歴史的には左寄せが伝統なのである。一般的にズボンは左寄せする様に型を作り仕立てられている。

しかし冷静に考えると「男のナニは左寄せ」という事を知らない者が結構居るのかもしれんと思った次第である。服飾関係の職に就く人々で知っているは人はどれ程居るか。

現代に於いては、そんな事も知らんのかと憂う私の方が古い人間で少数派なのだろう。昨今の男子諸君が嘆かわしい限りである。

話は変わって、昨年某紳士服量販店にて、音楽プレイヤーのイヤホンコードを通せる背広が発売された。ポケットのフラップ(ふた)の一部が縫い付けられておらず穴が抜けているのだ。

機能的とされているがテーラーにしてみれば非常識窮まりない。コードを通すのみならずフラップポケットに物を入れる事自体がよろしくない。

胸の内ポケットは手帳やペンを入れて良いが、前は胸ポケットのチーフ以外入れてはいけない。背広姿を美しく見せる重要なポイントである。個人的意見だが音楽プレイヤーは内ポケットなら問題ないのではと思う。

その他にも上着及びベストの一番下の釦は留めない。三ツ釦の物は真ん中だけ留める等決まりがある。これも背広を美しく保つ為で腰掛けた時に出来る無用なしわを防ぐ。

これまで述べて来た事は一般的な背広に関する物である。タキシード、モーニングコートや燕尾服等のフォーマルにも当然決まりがある。それはまた別の機会に。

成人を迎える男子諸君!式典には正礼装で行っては如何だろうか。女子は振り袖(未婚の正礼装)なのだから本来なら男子もそれに合わせるのが望ましい。

大概式典は昼間であるからモーニングコート着用。目立つ事請け合いだが長老達の見る目も変わって来るだろう。デキる男と思わせるチャンスだ!実践するかしないかは君達次第である。

以上、為になるかわからん話を長々失礼した。