10月某日、ぼくは台湾・桃園国際空港の第1ターミナルに降り立った。
コロナ禍前、最後の海外旅行も台湾🇹🇼だった。
あのときは、ホテルを事前予約せず台北、宜蘭、基隆を楽しんでからPeachで沖縄へ飛んで、那覇の居酒屋さんで美味しい料理を食べたっけ…
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あれから4年。
飛行機を降りてボーディングブリッジを渡ってターミナルの建物に入ると、桃園空港第1ターミナル独特のカビ臭いにおいが鼻腔を突いた。
ああ、このにおい。変わってないな…
台湾に来た!と実感する。
イミグレーションに向かって歩く。
イミグレーションは『入境檢査』、乗り換えは『轉機』、お手洗いは『洗手間』。
案内表示すら懐かしい。
イミグレーションに着くと、多くの外国人(多くは日本人だが)が長い列を作っていた。
順番を待つ間、なんとなく天井を見上げ、周囲を見渡す。
ゆるやかなRを描いた特徴のあるとがり屋根。
改装しているけれど古い設計の建物だから、柱があちらこちらに立っていて遠くが見渡せない
この感じ。
そして、やはりカビ臭い。
ふと、涙がこぼれた。
自由に海外に行ける日が帰ってきた!
当たり前の日常が戻ってきた!
そう思ったら、勝手に涙が出てきてしまったのだ。
『当たり前』はありがたいことだ、
って改めて気が付いた。
隣で妻が、どうして泣いているの!?という顔でぼくを見ている。
齢50を過ぎて、涙腺が緩みやすくなっているのだ。
さあ、入国したらまずホテルに向かおう。
日は暮れたけど、今からならまだまだ間に合う夜市があちこちにある。
限られた滞在時間、楽しまなきゃね!







