side おーちゃん







おかしい、って思ったんはさ
デビューから3年経った頃?

ちょうど俺が
かずなりを一生の人って
決意した頃さ。




たまたま事務所で
ばったり会ったんだ。




まだ
乱は外から
それ程イケてるように見られてなくて
社長に

『なんだかモノ足りないね〜、ユー達。
名前負けだよね~、今』



俺らのなかではさ、
その時には
乱としての…
なんてぇの…
方向が決まってて、
俺は手応え感じてっし、
それこそ
大きな嵐が起こる!
その前なんだ!
って
みんなを信じられるようになってた。



でも
言葉で言うことじゃないな。
こっから先を
見せるぜっ!
驚くなよっ!
ってさ、
黙って流したんだ。





したら、さ。




『二宮は
俳優のがいいかもね。
先々そっちメインかなぁ』

『ま、仕事入れてくよ』





俺…
とっさに
言葉でなかった。