side じゅんちゃん







自宅マンションの地下駐車場に着いた。
エレベーター前に止まる。



『明日は15:00迎えです』



「はい」



業務連絡だけは
馴れ合いを避けるために
堅苦しさを保ってる。



自動のスライドドアが
いつもなら
このタイミングで開く。






ミラー越しに丸さんを見る。
丸さんも振り返ることもなく
ミラー越しに目を合わせて

『俺は乱の一員だから』
『覚えとけ』

顔は無表情。
声も無表情。



なに?



フリーズする俺にお構いなしに
スライドドアが開いた。



返事もせず
振り返りもせず
俺は車を降りた。







そうだよな。
マネージャー陣だって
不穏だよな。
俺らが感じてる以上なのかも…。