よくスポーツ選手やオリンピック選手で活躍している人の評価に心・技・体そろっているとよく聞きますね。競技をするための熱き心、それをやり遂げる高度な技、それに耐えうる強靭な体力、この三ツが兼ね備わった人が一流選手として評価されるんでしょうね。
それでは、介護の仕事をする上でも心・技・体の三つは大事ですが、皆さんに質問をしましょう。この心・技・体の三つの内、仕事をしていく上で、一番大事なものはなんでしょうか。
心でしょうか? 技でしょうか? 体力でしょうか?・・・・・・・・
よく考えましたか。答えがでましたか。
私の答えは、一番大事なのは技だと思うのです。
心の技、コミュニケーションをとる技、聴く技、話す技、プランを立てる技、それを実施していける技などなど・・・・。
多くの皆さんは「心が一番大事」だと思ったでしょうね。この質問をすると90%以上の人が心だと答えます。心は自分自身の中にあるものです。心は主観的です。自分は相手のことをいくら思っていても伝わりません。
技を使って、その心を伝えないと相手はわからないのです。
利用者さんは、お金をもらっているお客様です。
心だけではお金になりません。技を使って始めてお金になるのです。
例え話になりますが、やさしくてお客さんのことをよく考えている料理人だけど、腕の悪い味音痴の人が作った不味い料理と、そんなに心をこめてなくても、腕のいい料理人が適当に作った美味しい料理と貴方はどちらにお金が払えますか。
介護も同じだと思うのです。家に帰っても利用者さんのことが心配だ、利用者さんのことをいつも思っているが、何も行動に移さない何の技もつかわない職員と、職場を離れたら仕事のことは忘れ、利用者さんのことも忘れ、あまり思うこともないが、仕事では利用者さんに対し、利用者さんの介護計画を立てて、多岐にわたりアプローチし出来うる技を使って、お客様への対応をする職員と、貴方はどちらを評価しますか。
心を技に転嫁し、体力を使って仕事をしてこそ、お客様からお金がもらえるのではないでしょうか。
心が一番大事だと思っている貴方、その熱き心を技にして仕事をしてみませんか。
利用者さん(お客様)に喜ばれて、やりがいのある仕事が出来ますよ。