電柱|・ω・`ノシ
久しぶりに考察したくなることをネチネチと書く作家さんと遭遇。(褒めてます笑
乾くるみさん![]()
メフィスト賞作家。
えっと…未読の方は今すぐ『イニシエーション・ラブ』を。
これ読まないで成人したらいけないと思うよ??! 笑
『リピート』を読んでみました。
「話題騒然!あのイニシエーション・ラブより驚けます。」
「イニシエーション・ラブの乾くるみがまたまたやってくれました。タイムトラベル小説の傑作『リプレイ』と、ミステリーの名作『そして誰もいなくなった』のあわせ技に、心ゆくまで唖然、呆然、仰天、驚愕、感動してください」
と帯に書いてあったので、読みたくなるじゃないですか(・ω・)
で、読んでみたら…本当に唖然でした。いろんな意味で。
イニシエーション・ラブでまんまと騙されましたので、今回は注意して読んでました。
で、最後にどんなどんでん返しがあるのか。
期待してたわけです。
目次の数字に必要以上に固執してたり(笑)
そしたら、普通に終わった。
あ、へぇー、そうなんだ。と思って終了。
目次も、ただのページ数と判明(笑)
唖然、呆然、仰天です。
まずこれ、『リプレイ』と『そして誰もいなくなった』を読んでないと面白くないと思う。
読んでなくても全く問題はないけど、面白さは半減でしょう。
逆に、その2つを既読の人はツボにはまると思います。
で、あまりにも綺麗に風呂敷が畳まれてしまったので、とりあえずゆっくり考えてみることにしました。
リピートは
“人生のやり直しができる”
つまり、0に戻せる。
望めば何度でも。
でもそれは所詮ゲームの話であり、現実は違う。
違うけど…一考の価値があるのではいか?
毛利が篠崎さんに『リプレイ』の話をする場面。
「(前略)…もしリピートが、本当にできたとしたら、自分だったら何ができるか……って考えることって、決して無駄なことじゃないと思うんですよ。(中略)…もともと小説ってそういうものだと思うんですよね。そういう仮想体験っていうか、思考実験を通じて、人間のあるべき姿だとか自分のなすべきこととかを読者に考えさせるっていうか。…(後略)」
あなただったら、どうしますか? と乾さんに言われてる気がする~(φωφ)
読者を巻き込む。
くるくると巻き込む。
『イニシエーション・ラブ』で読者をうまーく騙して穴に落とし込む。
『リピート』で考えることを考えさせる。
あと、期待外れの唖然・仰天さは…まさにっ!リピート直後の無重力状態。笑
小説の面白さは、やはり仮想体験にある。
例えば、主人公の他にも別の人間の気持ちが読めたりする。
神の視点から書かれたものなら、他人の人生を俯瞰できることになる。
想像力が養われ、多様な解釈や価値観を知れる。
まぁ、
おもしろさ余って現実逃避100%…とも言えるけども。笑
でも、乾さんは読者に高みの見物をさせないんだなって思うのです。
無類の巻き込み犯ね~。
まだ他の作品読んでないので分かりませんが…
だって、完全に相手意識してるよね。
くるみ→くるみ割り人形→バレエ→女の子のイメージ
くるみ→女の子の名前のイメージ
乾さんの作品のカバー→女の人のイメージ
『イニシエーション・ラブ』を読んで、
女性作家が男性を主人公にして最後まで語らせるって何かあると思った☆
…と思った自分に二重にショック!笑
読者に“思い込ませる”のがお好きなようで(^皿^*)
そして私は騙されるのも嫌じゃない。笑
騙されると、考察しがいがあります。
これは、再読(リピート)の価値あり。

