風防の開閉装置がない?

 

水転写デカールの密着作業を進めながら気づきました。

風防の開閉レバーを取り付ける凹みがない?

 

零戦の風防には開閉のための突起物(涙滴型)があります。

ほとんどのプラモデルでは、スケール的にかなり小さな部品になってしまうので省略されていますが。

 

これがそのレバーです。実機の画像で見てみましょう。

 

零戦 風防開閉装置

 

中央の涙型のレバーで風防を開けます。コクピット内側からは右奥に見える球状のレバーで操作します。

この涙滴型(ティアドロップ形状)のレバーからも、いかに零戦が空力を意識して設計されたかが分かりますね。今更ながら、設計者の堀越二郎氏は凄い人です。

 

話を戻して・・・。

この開閉レバーがパーツの中に含まれていると思っていましたが、風防に取り付ける凹みがないのです。 なぜ?部品はあった筈なのに。

 

組み立て図を確認してみると・・・

 

間違えていました。(^^;)

涙滴型のパーツは風防開閉レバーのモノではなく、エルロンのロッドカバーのようです。

 

零戦 ロッドカバー

 

残念ながら、風防開閉レバーはキットのパーツとして用意されていませんでした。

ということで、「風防開閉装置 製作作戦 発令」でありマス!

 

 

風防開閉装置の再現

 

開閉装置(レバー)を「零式艦上戦闘機 取扱説明書(当時)」の図面で確認します。

 

零戦 風防開閉装置 図面

 

風防の内外両方のレバーをプラ材から削り出して製作しました。

寸法については少々デフォルメして仕上げています。

完成画像をご覧下さい。

 

零戦五二型 風防開閉装置

 

零戦五二型 風防開閉装置

 

零戦五二型 風防開閉装置

 

製作して感じましたが、1/18スケールで製作して4mmほどの部品ですから、スケールが小さいプラモデルでは省略されても仕方ありません。

BIGスケールはあれこれと手間もかかりますが、こういった造り込みができるところも楽しいと思います。 

 

毎回苦労するのに、再現したくなるのは1/18だからこそ。(笑)

ではまた次回。( `ー´)ノ