続き。
9月の診察から少しして
調子が良くないと感じ
急きょ主治医に診てもらった。
穴が広がっていると。
やっぱり。
予想は的中した。
長年この症状と向き合ってきたから
自分の状態は自分が一番よくわかる。
年明けに相談しようと言っていた
手術がここで決まった。
頑なに手術はしないと言ってきた私。
でも
潮時なのかもしれないと腹をくくった。
手術に対する不安はあるけど
主治医がしてくれることに対する不安は
少しもない。
信頼しているから。
10年前に
初めて今の主治医に手術してもらったとき
「手術ってこんなにらくなんだ」
過去何度も経験してきて
初めてそう思った。
局所麻酔で
短時間で
術後含め痛みもなかった。
「1時間で終わらせるからね」
言葉の通り
きっちり1時間で終わった。
車椅子で普通に帰ってきた私を見て
母も衝撃を受けていた。
「できるだけ負担の少ない手術にするから」
今回もそう言ってくれた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「手術せずに様子を見るという選択肢も
もちろんあるけど
ずっと辛い症状があるのは
しんどいだろうし
安心して生活したいと思うから」
主治医にそう説得された。
「右目の視力はなくなってしまったけど
それでも自分の目を
これからも大切にしてほしいよ」
母からはそう言われた。
数年前に失明してしまった右目。
でも
母が産んでくれたこの体を
私も大切に守りたい。
軽く考えていたわけじゃない。
軽くなんて考えていないからこそ
決断するのが怖かった。
だけど。
「最悪の場合は眼球摘出」
改めて言われたこの言葉で
覚悟が決まった。
いや
ほんとは怖いし
やっぱりやめたいと駄々をこねたいけど
今自分に起きていること
来ている流れを冷静に見たとき
身を委ねてもいいのかなと思えた。
自分が感じている恐怖も不安も
そして次こそはという希望も
全部引き受けながら
前に進んでもいいのかなと思えた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
穴が塞がらなかった4年半。
もっと言えば
この症状を繰り返してきた30数年。
奇跡の1日の連続だったのだと思う。
いつ穴から細菌が入って
目の感染症を起こして
眼球摘出になってもおかしくなかった。
でも
ありがたいことに
一度も起こすことなく
ここまで来ることができた。
7歳で病気になって以来
ずっとこの症状と向き合ってきて
「しんどいなぁ、辛いなぁ」
そう感じることもある。
だけど
そんななかでも
大事に至らず来られたことは
きっと当たり前ではない。
それに
手術しなくてすむなら
それがベストなのかもしれないけど
手術してもらえる環境にあるのは
きっと恵まれたこと。
(今の私の目に手術ができるのは
おそらく主治医だけだと思う)
術後どうなるかはわからないけど。
「私の目としてここにいてくれて
ここまで無事でいてくれて
私を守ってくれて
ありがとう」
自分の目にたくさん感謝を伝えた。
もちろん
これからも伝え続けようと思う。
おわり
