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不器用で孤独だった人

愛娘の結婚を待ち望んでいた人

誰よりも信頼された人

死を怖がらなかった人

輝く明日を夢見た人

何かを残したかった人

かき氷が大好きだった人

人のために生きた人

一心に愛された人





今もまだ戦う人。







出会いの数だけ
別れがある。




数多くの人を見送った。







今日、
『これからも、たくさんの人に、優しさと勇気を分けてあげて。ずっとここで頑張って。』と
涙を流しながら、私の大好きな人が話してくれた。





息の詰まる毎日

何が出来たのかと後悔し、
人生の終わりは悲しみだけじゃないと分かっていても

寂しさが心に溜まる。





そして、時々
患者さんの一言で
何倍も元気になれる。








限られた時間。
精一杯、頑張るね。

『ありがとう』



伝えた人も
伝えられなかった人も




残された人も
残していった人も。







過ごした時間
いつか忘れても

血となり、肉となり
糧となる。







辛い記憶は深く残るけど
支える力となる。




悲しみがあるから
未来がある。









『ありがとう』





伝えられなかった、
残していった人の代わりに。


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最近あった嬉しいこと。





患者さんの家族が
会いに来てくれたこと。
背広を着て、少し痩せた顔で、
そして笑顔で。











患者さんは、大好きな豆腐を一口食べて、
静かに亡くなった。








患者さんのことが大好きだっただんなさんは、
突然の死がとても受け入れられなかった。
でも精一杯、
強いふりをしてた。









心配で、心配で。
手紙を送らせて頂いた。



おとうさんが側にいてくれたことが何より幸せだったんだよ。
おとうさんが『どうか安楽に』と望んだように、
その時を選んだんだよ。

そして
いつも感謝されてたこと。







その手紙が届いた約2週間後。
おとうさんが笑顔で会いにきてくれた。






でもまだ空元気だったかな。


後で一緒に来ていた娘さんが、

『お父さん、自分のせいで死んだ。恨まれてるって落ち込んで、一歩も外に出られなかった。でも、手紙をもらって、これで良かったと思えるようになったみたい。』と。










きっと、時も少しずつ解決してくれてるんだと思う。







おとうさんが
どうか残りの人生を
大切な思い出を抱えて
幸せに過ごせますように。









またお顔を見せに来てくださいね。